格が違うんですよ格が！14【転スラ】

life682 ページ33

***







シュ「お待たせしました」


リ「ありがとなっ」


シュ「いえいえ」


リ「そんじゃっ」




俺はシュナからお菓子の入った可愛い袋を貰い、
目的の書斎までやって来た。


そして2回ドアをノックして声をかけた。




リ「入るぞ」




扉を開けると窓が開いておりカーテンが揺れていた。




「…」


リ「！」




机には綺麗にまとめられた書類が置いてあり、
少し離れた机にAは突っ伏していた。




リ「A？」


「…」




荷物を置いたあとAの隣に腰掛けた。
声をかけたあと気づいたのだが…




リ「…寝てるのか」


「…」




完全に爆睡していた。
定時過ぎてるし俺の帰り待ってたのかな。




リ「ん？」


「…」




よく見ると手先が汚れていた。
頬にも少し砂が付いていた。
シュナの話は本当で頑張ってくれてたんだな。
起こすのが少し可哀想になって来た。




リ「よしよし…」


「…」




あまりにも気持ちよさそうに眠るAを見てると
なんだか安心する。




リ「そうだ…」




俺はディアブロに連絡して
アリスの迎えと世話を頼んだ。
帰っていいとか言いつつ申し訳ないが引き受けてくれた。




リ「よっと」


「…ん」




Aをいつまでも机に寝かせておけなかったため、
接客用のソファーに移動させた。




リ「…」


「んん…」


リ「大丈夫だ、まだ寝てろ」


「…」


リ「今日はありがとなA」




俺は着ていた上着を被せて頭を撫でた。
寝顔最強に可愛いなぁ。




リ「…」


「…」




こんなに頑張ってくれてるAに、
ワルプルギスの件伝えるって結構最低だよな。
また嫌われたらどうしようって焦りしかないぞ俺は。















***

life683*→←life681

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す