life653* ページ4
***
リムル様に連れられてきたのは
湖から少し離れた丘の上だった。
皆が寝ているテントが見える位置にある。
リ『ここ座れよ』
「はい」
リ『ん？なんで敬語なんだ？』
「えっ…」
リ『あー、今は俺の部下として働いてるんだっけ』
「どうしてそれを…」
リ『お前に会う前に色々と調べてたんだ』
「っ…」
リ『でも俺は俺だから。おいでA。遠慮すんなっ』
「…」
そう言われ、とりあえずリムル様の隣に座った。
リ『んー距離感っ』
「きゃっ！」
隣に座れと指示されたはずなのに、
リムル様は急に私を抱き上げて自分の膝に乗せて来た。
リ『なんか軽くなってないか？ちゃんと食ってる？』
「だ、大丈夫です！ちゃんと食べてますから！」
急に現れてもリムル様はリムル様に変わりはない。
久しぶりに大好きな人から貰う優しさに慣れなくて、
私は体が強ばってしまっていた。
リ『ふーん…てかまたそんな格好で襲われたらどーすんだよ』
「っ…大丈夫です」
リ『大丈夫じゃない俺の嫁は世界一可愛いから』
「…」
リ『とにかく次からはもっと気をつけろよな』
「…はいっ」
リ『よし、良い子だなっ』
「んっ」
返事をするとリムル様は綺麗な顔でふわっと微笑んで、
私にキスをした。
何もかもが信じられなくて、
まだ全然リムル様なのか分からないけど、
でもこれがリムル様じゃないならなんだって言うの。
リ『ふふっ』
「っ…リムル、様…」
リ『やっぱり何年経ってもお前は変わらず綺麗だな…』
「…」
リ『あぁ会いたかった…』
「っ」
優しく抱きしめられる。
「リムル様…」
リ『うん？』
「私も…会いたかった…」
リ『！』
「会いたかった…リムル様」
リ『…ったく惚れさせ上手め』
「っん」
もう夢でも何でも良かったのかも知れない。
だって、だって会いたい人に会えたんだもん。
これが現実じゃなくても構わない。
だからもう少しだけこのままでいさせて。
リ『ずっと愛してるよ』
「私も…愛してるリムル様…」
***
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 273人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あゆむ - 一気読みさせていただきました！夢主ちゃんをハッピーエンドにさせてください！！むちゃ切なくて泣けました！自分夢なちゃん大好きです！リムル様と夢主ちゃんをどうかハッピーエンドで終わらしてあげてください！！後Sちゃん様の小説家大好きです！応援してます！！ (2022年10月2日 17時) (
レス) @page50 id: 0346bca352 (このIDを非表示/違反報告)
柊@AK(プロフ) - めっちゃよくて一気読みさせていただきました！リムル様を思う夢主ちゃんを気持ちがとても切なくてめっちゃ号泣しました。これからも応援してます！ (2022年9月27日 6時) (レス) @page50 id: 8dea621558 (このIDを非表示/違反報告)
もふゆ - 更新が楽しみだったので嬉しいです！リムル様とリムル様の会話が面白くて、ついつい笑みを溢してしまいました。終盤に差し掛かってますが、無理をせず、頑張ってください。応援してます！ (2022年9月4日 23時) (レス) @page18 id: d4957ad8a3 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - 更新楽しみにしてたので嬉しいです！ 続きも待ってます(´｡✪ω✪｡ ` ) (2022年8月30日 0時) (レス) @page17 id: 41374f889f (このIDを非表示/違反報告)
むちょ - 更新楽しみに待ってました！これからどうなるのかとても気になります。更新無理せず頑張ってください。 (2022年8月29日 23時) (レス) @page17 id: e785111cc6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Sちゃん | 作成日時：2022年8月29日 12時
