格が違うんですよ格が！14【転スラ】

life650 ページ1

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「…ん」


ア「…」




それは明かりが消え皆が寝静まった頃だった。


ふと目が覚めたので隣ですやすやと眠る
アリスの布団をかけ直してあげた。




「よしよし…」


ア「…」




寝顔が本当に可愛い。
そう思いながら髪の毛に触れていると、
なにやら外から声が聞こえてきた。




『あぁ、ここだ間違いない』




私たちのテントの前から声が聞こえた。
誰だろう、聞いたことの無い声。




「誰かいるの？」


『！』




上着を着てテントの入口の前に立ち、
外にいる人に声をかけた。




「誰…？」




恐る恐る声をかけるものの反応がない。


今日いるメンバーなら反応するだろうし、結界も発動しているから怪しい人や魔物は入って来れないはずなのに。




「…」




アリスの事もあるからこのままにしておけない。
私は勇気を振り絞ってテントの入口をそっと開いた。




「あれ…」




居ない。




「…どこ行ったんだろう」




さっきまでそこにいたと思ったのに。
辺りを見渡しても気配がない。




「気のせいだったのかな…はぁ」




疲れがまだ残っているのかな。
そう思いテントに戻ろうとしたとき。




「きゃっ」




急に強い風が吹いた。


一瞬の事で油断していたため、
上着が湖の方へ飛ばされてしまった。




「上着が…」




急いで取りに行こうと上着を追いかけ、
湖の方へと私は向かった。
















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