life628* ページ29
***
まずい。
リ「気になってた事はまだある」
「え…」
リムル様がいきなり核心を突こうとして来る。
どうしよう、記憶無いのに。
リ「そのネックレスの指輪だ」
「これ…？」
リ「それ…ドルドたちが作った物だろ？」
「！！」
リ「俺長いことあいつらが作ってくれた服とか着てるからさ…どんな風に作ってるとか分かるんだよ」
「え…と…」
リ「あと…俺の相棒からさっき報告があった。その指輪に俺の魔力が込められてるって…」
「へ！？」
リ「これについてはどう言い逃れする？」
「っ…」
そうだ、リムル様にはシエルがいるんだった…。
今までずっと忘れてた。どうしよう。
リ「俺が嵌めた方が確実か？」
「あ、あの…これは…」
リ「…いきなりで驚いてるかも知れないが許してくれ。俺もチャンスは今しかないと思ったんだ」
「…！」
リ「もしお前が話してくれたら、もっとお前に近づけるかなと思って」
「リムル様…」
リ「脅したい訳じゃないからな？少しでもお前が笑えるようにしたいんだ…俺の事は心配いらないから」
「っ」
そう言われると尚更言い難い。
私はリムル様を困らせたくないから。
リ「ダメか？」
「…」
私は首を縦に降った。
リ「！…そうか」
「ごめん、なさい」
リ「良いよ、気にしてない」
「リムル様…」
リ「お前がその気なら俺も黙ってないってことだけどなっ」
「きゃっ！」
いきなりリムル様が私の腕を引っ張って
シャワールームに押し込んで来た。
「り、リムル様！？」
リ「動くなよ」
「へ…」
そう言ってシャワーでお湯を出し始めた。
私の背中に直撃して来た。
「う…」
リ「前向いて」
「な、何するんですか…！」
リ「足」
「足…？」
リ「さっき位置確認してくれてた時に膝汚してたから」
「えっ」
よく見ると確かに膝を着いていたので泥だらけだった。
リムル様は優しくシャワーのお湯で足を洗ってくれた。
私はてっきり断った事に対してのお仕置きされると思ってたのに、リムル様…。
リ「てか背中にまでかけてごめん」
「い、いえ…すみません」
リ「ううん。お前には綺麗でいて欲しいからさ」
「！」
リ「よしっ」
「ありがとう…ございます」
リ「特別だぞ？」
「っ…」
優しすぎて涙出そう。
また惚れちゃうよそんなことされたら。
***
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 260人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Lica(プロフ) - 何回も読みたくなり続きが気になる！ワクワクが止まりません✨やっぱりこのお話大好きです！ (2022年8月28日 23時) (
レス) @page49 id: 24e6bf27fa (このIDを非表示/違反報告)
もふゆ - また、時間をかけて一周してきましたが、やっぱり泣いちゃいますね。 Sちゃんさんも、夢主ちゃんのように、無理しすぎないでくださいね！ 引き続き応援しています！ (2022年8月9日 3時) (レス) @page45 id: d4957ad8a3 (このIDを非表示/違反報告)
イルカ - 早く思い出して幸せになってもらいたい (2022年4月13日 2時) (レス) id: c564723689 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - このお話 めっちゃ好きです！ 読んでると続きがすごく気になります。 色んなストーリーがあって、全然飽きずに 読んじゃいますw 早くハッピーエンドが来るといいなと思いつつも、もっと色んなストーリーを読みたくもありますw なので、続編も楽しみにしてます！ (2022年4月9日 19時) (レス) id: 41374f889f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Sちゃん | 作成日時：2022年3月30日 22時
