life627* ページ28
***
「…」
失敗しちゃった。
何か思い出して貰えるかなって思ったけど、
ただ変な奴になっただけだった。
「はぁ」
私はバッグを持って更衣室へと入った。
「…他の手考えるしかないか」
まぁ、こんな水着如きで思い出せるほど、
記憶の消失は甘くないよね。
それにあれは温泉だったし。
最後の頃は行けてなかったし。
よくよく考えれば欠陥だらけだ。
「…」
でもちょっとくらいはお触りされても許した。
リムル様はいつもそうだったから。
完璧に避けられちゃったからなぁさっき。
少しショックだったと言うか…。
何やってんだろ自分って。
「しょうがないか…」
付き合ってもない時点でこんな事するのは
普通に考えて良くないもんね。
そう思い水着を脱ごうと
両肩の紐を腕まで下げた時だった。
リ「A！」
「えっ？」
外からリムル様の声が聞こえた。
私は急いで着直しドアを開けた。
リ「はぁ…ごめん急に」
「いえ…ど、どうかしましたか？」
リ「ちょっといい？」
「はい」
そう言うとリムル様は何故か更衣室の中に入ってきた。
この更衣室は個人が使える様にシャワールームと着替え場所のワンセットになっている。中には長椅子もあって快適だから2-3人は入れるけど…。
リ「ちょっと聞きたい事があって」
「あ、はい…なら座って話しましょう」
リ「あぁ」
とりあえずリムル様と長椅子に座った。
リムル様は上を向いて何かを考えているようだった。
リ「あのさ」
「はい」
リ「お前の旦那の事なんだけど…」
「旦那ですか？」
リ「うん。お前はいつ知り合ったんだ？」
「出会ったのは5歳くらいの時です」
リ「そうか。イースと同じ頃か」
「！」
リ「イースも俺が教会から譲り受けたんだ」
「そう…なんですね」
リ「お前も同時期に旦那に拾われたのか」
「はい」
リ「…どこで拾われたんだ？」
「…」
リ「イングラシアか？」
「まぁ、その辺です」
リ「そうか…じゃあ、掘り返すようで悪いんだけど」
「？」
リ「俺の裏メニューの件、今なら説明できるか？」
「っ！？」
リ「あの時は初対面で迷惑だと思って止めたが…今はどうだ？」
「そ、れは…」
リ「…」
「う…」
リ「それだけでも十分証拠になる」
「証拠？」
リ「俺がお前の旦那かもしれない事の証拠」
「！！！」
***
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Lica(プロフ) - 何回も読みたくなり続きが気になる！ワクワクが止まりません✨やっぱりこのお話大好きです！ (2022年8月28日 23時) (
レス) @page49 id: 24e6bf27fa (このIDを非表示/違反報告)
もふゆ - また、時間をかけて一周してきましたが、やっぱり泣いちゃいますね。 Sちゃんさんも、夢主ちゃんのように、無理しすぎないでくださいね！ 引き続き応援しています！ (2022年8月9日 3時) (レス) @page45 id: d4957ad8a3 (このIDを非表示/違反報告)
イルカ - 早く思い出して幸せになってもらいたい (2022年4月13日 2時) (レス) id: c564723689 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - このお話 めっちゃ好きです！ 読んでると続きがすごく気になります。 色んなストーリーがあって、全然飽きずに 読んじゃいますw 早くハッピーエンドが来るといいなと思いつつも、もっと色んなストーリーを読みたくもありますw なので、続編も楽しみにしてます！ (2022年4月9日 19時) (レス) id: 41374f889f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2022年3月30日 22時
