life539* ページ40
***
「ん…」
あれ、いつの間にか私寝ちゃってたのか。
リ「…」
「…」
良かったリムル様が隣に居る。
そう思いながら起き上がりふと部屋の中を見た。
「っ!!」
『…』
驚いて心臓が止まるかと思った。
そこにはウェネト様が立っていたからだ。
『久しいな』
「ウェネト様…何故ここに…」
『用があったからだ』
「用?」
『あぁ。そなたにな』
「私?でもこの前は会ってくれなかった…」
『我も暇では無いのだ。そう易々と現れるものか』
「そうなんですね…それで用件は?」
『あぁ。単刀直入に言おう。天界へ来いA』
「へっ…?」
『もちろんタダとでは言わぬ。その魔物の呪いを解いてやろう』
「!?」
リムル様の呪いを…?!
「そんな簡単に解けるんですか…」
『もちろんだ。その呪いは我がかけたものだからな』
「えっ…」
今、なんて言った?
『その魔物はお前を連れ去ろうとした我と戦い呪いを受けたのだ。我も一時は負けを認めたが、随分と呪いに苦しんで居るようだな』
「なんで…なんでそんな事したんですかッ!!」
『そなたの不幸が目に見えたからだ。その魔物と居てはそなたは幸せにはなれぬ』
「それは私が決めることです!!どうして…どうしてリムル様を巻き込んだの…」
『我に口答えするな』
「っ…」
『我も鬼ではない。そなたが来ると言うのならその魔物を苦しみから解き放ってやろう』
「…」
『だが待てよ…記憶が残っていてはまたそなたを攫いに来るかも知れぬ。この世界の全ての者からそなたの記憶を消し、呪いを解くとしよう』
「なっ…!!」
『不愉快だがそなたらの子は残してやろう。エミリアのようになられては困るからな』
「なんで私なの…私にはなんの力も無いのに…」
『何を言う。そなたは我の子。それだけで価値があるのだ』
「っ…私はリムル様のものです!!」
『戯言はよせ。それともその魔物の命まで奪って欲しいのか?』
「やったらどうなるか分かってるんですよね…!!」
『その魔物が消滅してもそなたの記憶を消し連れ帰るのみ』
「っ…」
『さぁ選べ』
「…リムル様っ…」
リ「…」
ギュッとリムル様の体を抱きしめる。
ウェネト様が近くにいるせいで
余計に苦しんでいるようにも見えた。
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Lica(プロフ) - 待ってました!やっぱり凄く泣けます!この作品を書いてくださったSちゃんさんに圧倒的感謝です!これからもずっと応援します!! (2022年1月19日 2時) (レス) id: 24e6bf27fa (このIDを非表示/違反報告)
もふゆ - 遅れました!11、おめでとうございます!、、あと無理はしないでくださいね! (2022年1月19日 1時) (レス) @page50 id: d4957ad8a3 (このIDを非表示/違反報告)
もふゆ - 泣きました 。もうなんか記憶なくなる系ってみててすごい辛いというかはやく思い出して!ってなります。これからもSちゃんさんのペースでいいので頑張ってください!これからも応援してます (2022年1月19日 1時) (レス) @page50 id: d4957ad8a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2022年1月1日 22時