life534 ページ35
***
リ「あッ…クッソ…ゲホッゲホッ!!」
「!リムル様!?」
あまりにも突然過ぎた。
Aの出産が迫っている頃だった。
いつも通りAと過ごしていると、
急に首が焼けるように痛み出した。
変な咳や頭痛が止まらず、
いつの間にか俺は立てなくなっていた。
俺の不調に気付いたAが
すぐに皆を呼んで来てくれた。
それから幹部達が集まり俺は応急処置を受けた。
だが一向に治る気配が無く高熱まで出始めた。
ラ「どうしてっ…?!」
シュ「こんな事って…」
シ「リムル様!!」
リ「っ…」
べ「また呪いの影響か?」
シュ「そのようです。ですが今回はあまりにも…」
ソ「なぜ急に…」
デ「リムル様…」
イ「リムル様っ、死ぬなよ!!」
リ「ふぅ…」
皆の声に支えられながら俺も踏ん張るが、
全く体に力が入らない。
加え、酷い眠気と吐き気が続きどうにかなりそうだ。
「リムル様…」
リ「ん…」
Aがそっと手を握ってくれた。
少し冷たくなったAの手が心地好い。
本当は妊婦だから体冷やしちゃダメなのに、
俺のために寒い廊下を走ってくれたのか…。
リ「ご、めん…」
「!」
リ「大丈夫…か?」
「リムル様…私は大丈夫だよっ…だから心配しないで、ゆっくり休んで…」
リ「…良かった」
涙を零すAの顔に手を当てて、
そっと拭いてあげた。
俺の手をさらに顔に押し当てながら
Aは少しだけ笑ってくれた。
その笑顔に俺は安心してしまい、
気を抜いた瞬間視界が真っ暗になった。
リ「…」
「えっ…リムル様…?」
デ「!!すぐに医療班を呼んでください!」
シ「リムル様!!?」
シュ「…気を失ってます…!」
べ「なんだと!?」
「リムル様っ…リムル様ぁ!!!」
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Lica(プロフ) - 待ってました!やっぱり凄く泣けます!この作品を書いてくださったSちゃんさんに圧倒的感謝です!これからもずっと応援します!! (2022年1月19日 2時) (レス) id: 24e6bf27fa (このIDを非表示/違反報告)
もふゆ - 遅れました!11、おめでとうございます!、、あと無理はしないでくださいね! (2022年1月19日 1時) (レス) @page50 id: d4957ad8a3 (このIDを非表示/違反報告)
もふゆ - 泣きました 。もうなんか記憶なくなる系ってみててすごい辛いというかはやく思い出して!ってなります。これからもSちゃんさんのペースでいいので頑張ってください!これからも応援してます (2022年1月19日 1時) (レス) @page50 id: d4957ad8a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2022年1月1日 22時