格が違うんですよ格が。11【転スラ】

life510 ページ11

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『何をするの！！』


『いい加減目を覚ますのだ』


『嫌っ！！返して！！！Aっ！！』


『A…名前まで決めていたとは、相当な情だな』


『ッ…！』


『持っていけ』


『ははっ！』


『ダメ！！返して！！！！』


『動くなエミリア』


『っ…』


『動けば子の命はない』


『…』


『…分かれば良いのだ』


『A…』




ウェネトの奴、
自分のために2人を引き離したのか。




『…』


『…私…』


『会いたかった…抱きしめたかった…！』


『A…こんな私を許して…』


『守ってあげられなくて…ごめんなさいッ』


『せめて、せめて幸せになって…お願い…』


『愛してるわ…ずっと』




なんて優しい母親なんだろうな。
Aみたいだ。




『エミリア』


『…』


『いつまでそうしているつもりだ』


『…』


『来い』


『…』


『エミリア！！』


『…』


『ウェネト様、エミリア様は傷心からまだ立ち直れておりません』


『っ…エミリア！！』


『いっ…た…』


『ウェネト様！？』


『何故だ！たかが子1人に何故執着するのだ！！』


『…はぁ…あなたには、分からないわ』


『っ』


『自分のお腹を痛めて産んだ子の、その愛おしさ…あなたみたいな神様じゃ分からないでしょうね…！』


『何を…』


『だから大っ嫌いなのよあなたが』


『エミリア待て、何処へ行く！』


『もう疲れたわ…疲れたの…そろそろ休ませて』


『待てそっちは！！』


『…呪ってやるわ、全て…さよなら』


『エミリア！！！！』


『エミリア様！！』


『…(これで良いのよ。どうせ私にはあの子しかいなかったのだから…あぁ…会いたかったわA…私の愛しい子)』




そこでエミリアさんの意識が途絶えたのが分かった。
自 殺したんだと思う。


そこからはウェネトの感情も伝わらなくなって、
全てが濁っていった。




リ「っ…」




『エミリア…何故だ…』


『A…似ている…』


『我と、エミリアの…』


『守ら、ねば…』


『すまない…エミリア』


『愛、して、い…』

















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