life388* ページ39
***
「ふぅ…」
ベッドに横になりながらこの後のことを考えた。
リムル様には夜飯のついでに迎えに来るって言われたけど、どんな顔して会えば良いかわかんないや。
それに私リムル様と付き合ってもないのに結婚…
漫画みたいにぶっ飛んだ展開で夢かと思ってしまう。
「いってて……夢じゃない…」
ベタに頬っぺたを抓ってみても現実だ。
「…私が…」
漠然とした不安が私の心を覆っていく。
本当に私で良かったのだろうか。
もちろんリムル様のことは本当に大好きだし、
私のリムル様でいて欲しいとも願った。
嬉しいはずなのに、
何だかずるい事をした気分になってしまう。
「っ…」
私はリムル様の愛していた私じゃない。
前世の私とのやり取りを見てハッキリそう思った。
託されたこの運命は私が作ったものじゃなくて、
前世の私が作ってくれた道。
それを私はただ歩いているだけ。
何の苦労もしていない私が、
リムル様の傍に居る権利なんてあるのだろうか。
「…知らなきゃ良かったのかな」
何も知らないままの方が良かった。
その方が傷つかずに済んだのかもしれない。
「はぁっ！もう！」
それでも変えられない事実がある。
受け止めるためにはリムル様に聞かなきゃいけない。
私も受け入れるしかない。
だからこそ手は抜かない。
「…よしっ」
私はベッドから起き上がりクローゼットを開けた。
「確かここら辺に…あ、あった」
1番奥に閉まっていたケースを取り出た。
リムル様から貰った服が入っている。
大事にしていると言う理由もあったけど、
これ前世の私が着てたやつらしいんだよね。
「うわぁ…何度見ても可愛い…」
私にはもったいないくらいに綺麗なワンピース。
カチューシャも付いてる。
10年以上経ってるのに色褪せない。
なんなら私好みだ。
今日はこれを着てリムル様とご飯に行こう。
「うん…サイズも合う」
私は早速メイクから始めた。
髪も降ろして魔法でゆるふわにした。
「…！」
あれ、なんだろう。
なんか私…
「綺麗…」
鏡を見て驚いた。
今朝の私とは少し違う。
肌もすごく綺麗で
目の色もいつもより青く輝いていた。
半魔…という存在になったからだろうか。
「…」
これが今の私。
「…うん。頑張ろう」
新しい私を、
全部リムル様に見せよう。
***
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天！ - 今後どうなっていくんでしょうか！？とゆうか、続編を作ってくださりありがとうございます！ (2021年11月12日 1時) (
レス) @page50 id: 220694a240 (このIDを非表示/違反報告)
パンコッペ(プロフ) - リムルの反応か可愛すぎて悶えたり 急にしゅんってなったり百面相しながら見させていただいてます(笑) これからも楽しみにまってます (2021年11月4日 18時) (レス) @page14 id: d2a0179067 (このIDを非表示/違反報告)
もふゆ - これから夢主とリムルがどうなっていくのかすごい気になります！あと、私は読みながらずっと鼻すすってないてます、、これからも頑張ってください！ (2021年11月4日 1時) (レス) @page14 id: d4957ad8a3 (このIDを非表示/違反報告)
人形ｸﾝ(プロフ) - この先2人がどうなるのかとても楽しみです！！続編ありがとうございます！！応援してます！！！ (2021年11月3日 22時) (レス) id: 503f37ac78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2021年11月3日 21時
