note 382 ページ33
***
三途くんを自分の部屋に押し込んだ後、
お母さんに事情を説明した。
飲み物を持って直ぐに部屋に戻ったら
三途くんが絶望した顔でちょこんと座っていた。
春「てめぇふざけてんのか…」
「別にふざけてないよ。はいコレ」
春「要らねぇよ」
「じゃ置いとくね」
春「っ…俺は帰る！暇じゃねーんだ！」
「だめ」
春「っ！？」
「このまま返したら私は佐野くんに怒られそうな気がする」
春「意味分かんねぇこと言ってんじゃねぇよ…」
「とにかく1回座って」
春「指図すんな！！！」
「座れ！！！！」
私はムキになる三途くんの体をベッドに突き飛ばした。
予想して無かった佐野くんは見事に後ろに倒れ、
私のベッドに背中を打っていた。
春「てめぇっ！」
「静かにして」
春「絶対辞めてやるこんな任務！！なんで俺ばっかりこんなっ…！！！」
「…」
悔しそうな顔で私を睨み付けながらそう語る三途くん。
そしてこの性格の悪さは辛さから来てるんだなと思った。
私は三途くんの隣に座り、
痛めた手を見せた。
春「なんだよ…」
「痛かった」
春「自業自得だろ」
「うん」
春「…」
手をチラチラと見ながら苦虫を噛み潰したような顔をする三途くん。多分佐野くんに怒られると思ってる。
「三途くんにされたとは言わないよ」
春「…」
「ごめんね悩ませて」
春「…うるせぇ」
「…やっぱりこの任務辞めよう？」
春「は？」
「私から佐野くんにお願いしておくから」
春「っか、勝手なことすんな！！」
「嫌だよ。三途くんがそんな顔するなら尚更させられないよ」
春「っ！」
「それに三途くん他の任務の方が楽でしょ？三途くんの次くらいに出来る人で引き受けてくれる人のお願いするから」
私は三途くんの目の前で携帯を取り出し、
佐野くんの番号へと電話をかけた。
春「なっ」
「…」
マ『もしもし？』
「あ、佐野くん？」
マ『どうかしたか？』
「ううん。ちょっとお願いがあって」
マ『なに？』
「実は送迎の事なんだけど…」
マ『うん。今日三途行ったろ？』
「うん、来てくれたよ」
マ『仲良く出来そう？』
「あはは、それなりに」
マ『良かった。それで？』
「あー三途くんの事なんだけど…」
マ『うん』
「んっ」
春「…」
マ『A？』
続きを話そうとしたら三途くんが無言で私の口を押えて喋るなのポーズをして来た。
***
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 387人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Sちゃん(プロフ) - もふゆさん» もふゆさんコメントありがとうございます！愛読めちゃくちゃ嬉しいです(；＿；)頑張りますね！！ (2021年10月12日 12時) (
レス) id: 445c9760d6 (このIDを非表示/違反報告)
もふゆ - 本当に好きです！ずっと読みます、愛読してます、これからも頑張って下さい、応援してます！ (2021年10月11日 0時) (レス) id: d4957ad8a3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Sちゃん | 作成日時：2021年10月10日 22時
