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***
千冬くんとは最寄りの駅で解散することになった。
「たくさん話せて楽しかった」
千「俺もです。ありがとうございました」
「また明日からもよろしくねっ」
千「！…はい！！」
千冬くんは人に元気を与えるのが上手いと思う。
励まし上手と言うか聞き上手と言うか。
武道くんの相棒なのも納得だ。
「それじゃあね」
千「はい、また明日」
「うん」
千冬くんに手を振ってから私は駅の外に出た。
帰りが遅かったのもあって暗いけど、
街灯が多いから安心して帰れる。
「…」
中学の時は佐野くんと嫌という程毎日一緒に帰ってたため1人になってからはしんどかった。
けど今は皆が支えてくれてるから
1人でも平気になれた。
慣れって恐ろしいね。
『…』
「きゃっ」
空を見上げながら歩いていると
通行人とぶつかってしまった。
「ご、ごめんなさい」
『いや、大丈夫』
「怪我とかないですか？」
『うん。それじゃ』
「あ…はい」
黒いフードを被っていて
私と同じくらいか少し小さいくらいの人だった。
顔は見れなかったけど。
私はペコッと頭を下げてすぐに歩き出した。
不注意とは言え人に迷惑かけちゃダメだね。
千「…あれが社Aか」
明「そうみてぇだな」
千「思ってたより弱そうだな」
明「けど利用価値はある」
千「マイキーの女だからか？」
明「それもあるが社単体もキレるとなかなか手ぇつけらんねーって上に今のマイキーは社に手を出せない」
千「へぇ」
明「それに社を利用すれば元東卍の奴らも何人か引き込めるかもな」
千「…それはでかいな」
明「この時代を掴む鍵は紛れもなく社Aだ」
千「あいつを引き入れたチームが勝つ、か」
明「ただ社には噂がある」
千「？」
明「六波羅単代の灰谷兄弟とたまに連んでるらしい」
千「梵が遅れてるのか」
明「あぁ。これから忙しくなるぞ千咒」
千「だなっ」
***
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2021年9月20日 12時
