銀魂~トリップしたら夜兎に！？〜

反抗期は長いようで短い？ ページ40

日『牢獄、ねぇ』



＿日輪がそう呟いた瞬間、さっき穏やかな表情を浮かべていた者のように思えない程に、



違う雰囲気がその場を包み込んだ気がした。

そして、ため息を一つ吐き


日『アンタ、地上に行けば自由になれるとでも思ってるのかい？

アンタみたいな奴はね、何処へ行ったって自由になんてなれやしないよ』



先ほどよりもワントーン程低い声だろうか、
日輪はそうわっちに語りかけながら、ゆっくりと部屋の襖に向かい、歩を進める。


日『所詮人間なんざ地球って檻に入れられた猿公(エテこう)さ。

地上も地下も変わりゃしないよ、広いか狭いかだけの話さね

檻が狭いだなんだ不貞腐れる奴は、そりゃ不自由だろうさ。

鉄格子見つめるだけの生活してんだから』


わっちは、こいつが言っているのは綺麗事ではないか？


そう考えながらも、


この時わっちは何故か、日輪が話す一言一言を聞き逃さぬように耳を傾けていた。


この時、きっと心の内では気づいていたのだろう、この言葉は正しい事である、と。

尚も日輪は言葉を続ける。


日『本当の不自由ってのはね、自分で心に檻を張っちまうことさ


死ぬだなんだわめいて逃げ回ってる暇があったら、檻ん中で戦いな、自分(てめー)と。

…そのうるさい猿公がいなくなりゃ、少しは檻も広く感じるだろうさ』


日輪はそれだけを告げると、襖を閉めて何処かへ行ってしまった。


その後、少し放心状態のわっちじゃったが、ふとあるものに目が行く。


そこには綺麗に握られたおにぎりが2こ、置かれていた。


それを見て、





＿あの女の瞳は死んでいなかった＿








そう改めて実感したのだった。

わっちsideもこれでおわりじゃ((by.月詠→←誰にでも荒れてる時期はある、はず？

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