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嬉しいような、困ったような口調で老婦人は言う。
ひとらんらんはぜひうちに！と言おうとしたが、それは私情を持ち込み過ぎかと自制した。
彼女には彼女がやりたい仕事先を選んでほしい。それがうちなら万々歳だが、別の店だって彼女が楽しく働けるのなら構わない。
老婦人は「私はここなら安心して働かせられるんだけど…。」とニッコリ笑った。
『店主！おばあちゃん！』
Aがこちらを向いた。キラキラした瞳で見つめられ、ひとらんらんは少し動揺する。
戦場でも貴族の交流でもこういった純粋な目を見ることはない故に、ひとらんらんは彼女の表情に惹かれていた。
『私も面接受けます！ここでバイトをしたいです。』
ひとらんらんは思わず「採用！」と叫びたくなった。
「なぁなぁ、今年の職場体験先決めたか？」
「俺は実家が八百屋やってんだ、そこ行くよ。」
「うーん、出来れば時間が短くて簡単な仕事で、尚且つ給料が良いところがいいよな！」
我々国軍兵舎。そこでは大きい我々国全体の地図と事業所の電話番号がついた一覧、そして何台もの電話が置かれていた。
兵たちは、35歳をこえるまでは、5年に一度、3ヶ月に渡る職場体験をしなければならないのである。因みに幹部は皆まだ30もいかないが、普段から城下の見回りなどで訪れているため例外である。
理由は街の人との交流を持ち庶民の感覚を兵に取り込むためだ。そうすることで我々国は軍人による農民からの搾取などをなくしてきたのである。
「俺どうせならかわいい子と一緒に仕事してぇよ〜。」
「あ、じゃあオプロイテちゃんとかレノちゃんに着いてけば？」
「確かにあの二人はダントツ可愛いよな！あとは、音楽隊とかいい子いそうじゃね？」
さて、兵士たちは今その職場を探しているところである。資料で職務内容を確認し、電話をする。
しかし、兵の一部とはいえ何百人もが一斉に職探しを始めたのだ、いい物件は早く売れるし、何度も断られればやる気も削がれる。
こうして無駄口を叩く者が多数出てくるのだ。
「でもオプロイテちゃん、開始の合図と共に秒で走り去って行ったよな。」
「良いとこ見つけといたんだろ。はぁ〜俺も目星付けときゃよかったな…！」
「一回経験した俺らに比べれば、初めての奴らはもっと可哀想だぜ。ほら見ろよ、ありゃ1から順に電話してるぜ。」
「あれ、そーいえばスパルタクス居なくね？」
「あいつもオプロイテちゃんと同じで秒ででてったよ。」
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Iam猫(プロフ) - ごふっ…(尊死) (2023年2月24日 19時) (
レス) @page27 id: 3ca575e283 (このIDを非表示/違反報告)
そや(プロフ) - ココさん» 「採用ッ！！」ボイスの需要高いですよね笑笑楽しんで頂けているなら光栄です。おまたせして申し訳ない…！応援ありがとうございます！ (2020年8月31日 19時) (レス) id: 24954b5e40 (このIDを非表示/違反報告)
ココ - Ht さんの「採用ッ！！」を聞きたくなったのは私だけではないハズ…………とりあえず貴方様に対して叫ばせて下さい。「神か！？」((何週でもさせて頂いております。これからも執筆頑張って下さい。応援してます。 (2020年8月15日 23時) (レス) id: d05d7912b9 (このIDを非表示/違反報告)
そや(プロフ) - えびふらぁいさん» ありがとうございます式挙げましょ((お楽しみいただけているようで嬉しいです、がんばります！ (2020年8月14日 11時) (レス) id: 24954b5e40 (このIDを非表示/違反報告)
えびふらぁい - え、好きです結婚しm((ん"ん"ｯｯ頑張ってください！ (2020年8月8日 8時) (レス) id: 0d40d9cbd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そや | 作成日時：2020年2月11日 19時
