first love 18 �� 君に ページ18
( y . j )
.
広田が居なくなった後、
直ぐにチャイムが鳴って
俺が話しかける前にAも走り去ってしまった
それ以来俺とAは気まずさを増し
結局仲直りも出来ないまま夏休みが始まった
「 はぁ〜…… 」
大きなため息と共に端末の画面を消す
夏休みに入って何回同じ動作を繰り返しただろう
「 どうした、悩み事か？ 」
「 ちょっと、…で、でも大した事無いから大丈夫！ 」
「 大した事なくてもいいから話してみろよ 」
読んでいたラノベにしおりを挟んで机の上に置く
そして俺の座るソファの隣に腰掛けた
兄ちゃんは、ん？、と優しい視線を向けてくれる
「 A、の事で… 」
「 Aちゃん？ 」
不意に出た名前に目を丸くする彼
三郎の相談だと思ってたのかな
驚いた顔もかっこいい
…じゃなくて、
「 うん、…少し前に喧嘩して
その、俺が悪いんだけど、
それから全然話してなくて、気付いたら夏休みになっちゃってて… 」
「 二郎は仲直りがしたいわけだ 」
「 それで連絡しよう、しようって思ってるんだけど中々… 」
「 そうか…、なんて連絡しようって思ってるんだ？ 」
「 え、？ 」
" なんて連絡しよう "
そんな事考えてなかった、
……いや、何を送れば良いか分からなくて悩んでたんだろ
つまりため息の大元は其所じゃん
「 元気？とか、なにしてんの？とか、色々あると思う
でも喧嘩した手前いきなりそんな事送るのも違うかなって… 」
「 じゃあ二郎はなんで連絡したい？ 」
「 なんで、… 」
俺が彼女に連絡をしたい理由
それは、…
「 話したい
仲直りしたい、っていうのもあるけど
それよりまた前みたいに彼奴と笑っていたい 」
「 …ふ、それが答えだろう？ 」
「 ？ 」
「 今御前が望んでる事、それをそのまま彼女にぶつけろ
あ、文字じゃ駄目だぞ。二郎の声で、な？ 」
そう言うと兄ちゃんは再びラノベに目を向ける
それは昔からの、俺の助言は此処までだ、という兄ちゃんの合図
もう一度端末の画面を点け、
Aとのトーク画面を開く
そしてさっきの兄ちゃんからの言葉
( 今俺が望んでる事をそのままぶつける… )
俺が今一番望んでる事
それを伝えたら彼女は
いきなり何？、って怒るかもしれない
しれないけど、
それでも兄ちゃんの助言通りメッセージを送った
たった一言だけ
.
.
.
.
.
" あいたい "
.
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お も ち .(プロフ) - みっぴさん» 早く付き合わせてあげたいです…。有難う御座います、更新頑張ります！ (2018年11月18日 22時) (
レス) id: 2fce9e7069 (このIDを非表示/違反報告)
お も ち .(プロフ) - 椏萌☆紅弥さん» 可愛く書けてましたか？安心しました… (2018年11月18日 22時) (レス) id: 2fce9e7069 (このIDを非表示/違反報告)
お も ち .(プロフ) - 楽さん» そう言って貰えて嬉しいです…！ (2018年11月18日 22時) (レス) id: 2fce9e7069 (このIDを非表示/違反報告)
みっぴ - はよ付き合ってしまえｪｪｪｪｪｪ!!!更新頑張って下さい!!! (2018年11月4日 8時) (レス) id: f7ba867b23 (このIDを非表示/違反報告)
椏萌☆紅弥 - さぶろー、きゃわたん。 (2018年10月30日 22時) (レス) id: d67f03efe8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お も ち . | 作成日時：2018年9月28日 18時
