顔も名前も知らない兄に会うためにヒーローのひよっことして知名度を上げようと思います【轟焦凍】 (ページ10)

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愛ページ10

辿り、着いた

私の目には、戦う緑谷くんとおばさん、治崎と呼ばれた男、血まみれのサー・ナイトアイ、そして……エリちゃんが映った

「A！！！」

『っ！……エリちゃん！こっちに！！』

エ「！」

私がやるべきことは、この場から一刻も早くエリちゃんを連れ出すこと

治「チッ…次から次へと！！！！」

ギュッ『大丈夫…大丈夫だからね。しっかり掴まって』

エ「わ、わたし」

分かるよ

怖いよね、苦しいよね

でも

『君は、幸せになって良い』

エ「！！！」

『「強欲」、羽』

緑「ウォーティー！！！！！！！」

『ぇ』

緑谷くんの叫び声で振り向いた

おばさんは、治崎の攻撃で串刺しになっていた

瞬間、脳裏をよぎる

【オマエは大切ナもノを失ウ】

【これ終わらせて、一緒に帰って……おじさんにおかえりって、言おう！】

『ぃ…………やぁあああああああああああああああああああああああああああああ！！！！！！！！！』

緑「っAさ」

治「エリを返せ…！！」

エ「！」ガバッ

緑「Aさん…！！！！エリちゃんは僕が！！Aさんはウォーティーを！！！！！！！」

嫌

嫌よ

だって、やっと私たちは

『…おば、さん……？ねぇ…おばさん、』

「………気を、抜いてしまったかしら…何十年も、ヒーロー…やってるのに……」

『…だ、大丈夫よ…私が、今……「色欲」、』

色欲《…A様。この怪我は………私は時を戻せるわけではありません。ここまで大きく穴をあけられては………》

『っおかしいでしょ！！！おじさんは治せるのに！！！脳死が治せてどうして怪我をっ』

色欲《もし、治せても…この穴は一生残ります。少し動いただけでも……》

『！！！』

「…A……ごめん、ね…」

『…違う……違う、私はそんな言葉が聞きたいんじゃない…！！大丈夫、助ける！！私が助けるから…！！！』

「…A……あなたは、凄い子よ…私の自慢の子供…」

『…ねぇ、やめて……やめてよ…』

「…最期に、お願いがあるの……」

『最期なんて、言わないでよ…！！』

「…あの人に……愛してるって、伝えてくれる…？」

『っ………………うん…うんっ…！！』

「…ありが」

『「お母さん」』

「！」

『………愛してる。あなたがお母さんで……本当に良かった』

「…っ……私も、愛してるわ…A……」