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一方、10代目候補である沢田綱吉の家には一人居候が増えていた。中世の貴族女性のドレスを真似したような桃色と白色が交わった衣装を着て、ピンク色の長いくせ毛を靡かせ、左耳には白銀の花の宝石がつけられ、一言で言えば絶世の美女と言える赤ん坊がいた。彼女の名をA。沢田綱吉の家庭教師であるリボーンの婚約者だ
最初の頃は沢田は驚きを隠せなかった(現在も続いている)が、普段の生活を見れば、誰でも｢ああ、バカップルだわ｣と言うぐらい相思相愛なのだ。
沢田家に居候した理由、細かくは聞かなかったリボーンだったが大体予想はついていた。八年前の｢揺りかご｣事件。ボンゴレ内でクーデターが起き、その出頭者であるヴァリアーのボスによるものだった。名をXANXUS、婚約者の教え子だった男だ。その男が、すぐ近い間に日本にやってくる。いや、既に着いているかもしれない。
八年前にAが泣いていたのを思い出した。救えなかった。ただただ泣いて、そう俺に言った。まだディーノの家庭教師をしていた時のことだ。俺の所に来ては、一日中泣いていた。俺はただ、話を聞くことしか出来なかった。
何度か見たことがあるXANXUSという男、どんなやつとか噂でよく聞く。ボンゴレ内でも有名だったやつだ。暴君で時期ボンゴレ10代目当主。それだった。しかしそれは周りからの肩書きに過ぎなかった。XANXUS自身を、見てはいなかったのだ。
AはXANXUSの家庭教師になった時からよく俺に話してくれた。日に日に成長するXANXUSを我が子のように愛していた。その時のAは生き生きしていた。本当の、母親だった
リボーンはそんなAが好きだった。彼女との付き合いは長い。婚約者として、この呪いがなかった前から、ずっと付き合っていたのだ。彼女の喜びが自分の喜び。彼女が泣けば、自分だって悲しむ。愛しくてたまらない婚約者は、リボーンの宝物なのだ
この８年間はAにとって辛い時間だった。ずっと、XANXUSが目覚めるのを待っていたのだ。自分を否定されても、嫌われても、愛しい教え子だから。
自分の気持ちを押し殺し、眠っている男を思い続けるAに、リボーンもまた気持ちを押し殺していた。
醜い嫉妬。最も嫌う感情に囚われていたリボーンは、必死にそれを隠していた。バレるな。こんなものは持ってはいけない。
けれど、やはり自分以外の男を想うAにリボーンは悲しみに暮れていたのだ
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蓮@(プロフ) - こんさん» おお！沢山のリクエストありがとうございます！内容が沢山なので更新は大分遅くなりますが、有難く書かせていただきますね (2017年4月9日 15時) (
レス) id: 75c429cbc6 (このIDを非表示/違反報告)
こん - リクエストしすぎてごめんなさい！え・・とまたリクエストしていいですか？ (2017年4月9日 10時) (レス) id: 65bacc4e88 (このIDを非表示/違反報告)
こん - 最恐で10年後の甘甘。最恐で恭弥が風邪ひいて夢主が看病する話。最恐で夢主がもて過ぎるので恭弥さん（女）が嫉妬する話。 (2017年4月9日 10時) (レス) id: 65bacc4e88 (このIDを非表示/違反報告)
こん - 最恐でバレンタインの話。恭弥さんがテレまくる (2017年4月9日 10時) (レス) id: 65bacc4e88 (このIDを非表示/違反報告)
こん - 最恐で10年後の話。内容は雲雀さん（女）と恭弥さん（１０年後（女））で夢主（男）の取り合い (2017年4月9日 10時) (レス) id: 65bacc4e88 (このIDを非表示/違反報告)
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