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告白を言えた私は結果のとおり振られました。でも、泣かないよ。だって、好きな人が幸せになってくれるんだもの
それだけで、私は…
｢あれ？…なんで、涙出るんだろッ｣
ポロポロと私の頬を辿って下へと落ちていく雫。いっぱいっぱい出ていって…止まらない
ああ。悲しいなあ
私の初恋、終わったなあ
そんな私に、彼は無口で私にハンカチを渡してくれた。拭けってこと？頷いた彼は｢風紀が乱れるから｣と言った
なんだから彼らしいや
｢…ねえ、聞いていい？｣
｢なに｣
｢あの人…沢田会長は、どんな人なの？｣
せめて、雲雀くんが好きなった人が聞きたい。さっき話したばかりのあの人のこと、よく分からないから。そして同時に、とても興味が惹かれるの
雲雀くんは、自身の腕に巻いてある腕章を愛おしく撫でながら、そっと話してくれた
沢田会長は強くてカッコよくて小さい頃から憧れていた人だって。
雲雀くんの話す表情はとても穏やかで、幸せそうだった
私、雲雀くんのこんな顔、初めて見た。こんな顔をさせられるその人は凄い人だって思えた
｢でもあの人は優しいから、よく自分を責めて傷つけるんだ。僕はそんな彼女を守りたくて強くなった。それで…やっと、僕は一番欲しかったあの人の隣に立てたんだ｣
｢…そうなんだ。｣
｢Aのためなら何だってする。それが僕の喜びで、生きる理由だから｣
初めてだ。彼がここまで人への思い遣りが見えたのは。こんなにも綺麗で、こんなにも純粋で
私には見えない、二人だけの固い絆があるんだって
…羨ましいなあ。
｢幸せに、してあげてね。あの人のこと｣
｢勿論。邪魔するやつは咬み殺すけどね｣
｢アハハっ…それはやり過ぎだと思うよ？｣
｢何？君も咬み殺されたい？｣
｢すいません｣
まあ、でも。うんっ
なんだか心が軽くなった。雲雀くんの惚れ気とゾッコンってことも分かっし、私の初恋はしゅーりょー。
諦めるのも大事って言うし、私は彼に選ばれなかった。だから、私は前を見て進むだけ
｢ありがとう、雲雀くん。沢田会長を絶対に幸せにしてあげてよね！｣
｢…君に言われなくても分かってるよ｣
ふふっ、そっか。
でも、何だか悲しくはない。
｢ばいばい、雲雀くん｣
もう会うことはないけれど、君といた時間はとても幸せだった。
さよなら初恋、そしてありがとう失恋
最高の幸福を二人にーー。
【end】
ーー
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蓮@(プロフ) - こんさん» おお！沢山のリクエストありがとうございます！内容が沢山なので更新は大分遅くなりますが、有難く書かせていただきますね (2017年4月9日 15時) (
レス) id: 75c429cbc6 (このIDを非表示/違反報告)
こん - リクエストしすぎてごめんなさい！え・・とまたリクエストしていいですか？ (2017年4月9日 10時) (レス) id: 65bacc4e88 (このIDを非表示/違反報告)
こん - 最恐で10年後の甘甘。最恐で恭弥が風邪ひいて夢主が看病する話。最恐で夢主がもて過ぎるので恭弥さん（女）が嫉妬する話。 (2017年4月9日 10時) (レス) id: 65bacc4e88 (このIDを非表示/違反報告)
こん - 最恐でバレンタインの話。恭弥さんがテレまくる (2017年4月9日 10時) (レス) id: 65bacc4e88 (このIDを非表示/違反報告)
こん - 最恐で10年後の話。内容は雲雀さん（女）と恭弥さん（１０年後（女））で夢主（男）の取り合い (2017年4月9日 10時) (レス) id: 65bacc4e88 (このIDを非表示/違反報告)
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