五話 ページ8
今日は恭弥とデェトですわ。朝から張り切っておめかししている。は、珍しく世話係が起こしに来る前に起きたんだけどアイツらの慌てっぷりを見たら無償に腹が立って無駄に体力使った気がする。クソだぼ。しかし化粧は緩めない。完璧に、恭弥の好みの女性になる為に死ぬ物狂いで習得した母伝授式の技を学んだ。顔はそのままで、あまり濃ゆくならないようなナチュナルに。恭弥以外にこんなことしねーよバァカしね
｢綺麗っすよお嬢｣
｢わかっとるわブスなわけないだろ｣
｢(こう見ると喋らなかったらめっちゃくちゃ美人なのになあ)…｣
｢お前今失礼なこと考えただろ吐き出せくそアマ｣
｢え、！？そ、そんな恐れ多いことしてません！！｣
｢ばり焦ってるじゃんお前｣
阿呆か。時より関西弁が混じるのは祖母のせいである。分かりやすいぐらい焦っている部下の銀に脛を蹴る。おら、次変なこと考えてたら打首だからなぼけぇ、。そして早く車出せや
｢ちょっといい？A｣
ノックも無しに部屋に入ってきた私のお母さん。今日も若々しく乙女のような表情を抜かす女にイラッと腹立ちを覚えた。おい、何勝手に入ってきとんじゃゴラァ。母は部屋に入ってくるなり私に近づいて｢あら可愛いじゃない｣と一言。んだよなんもねぇなら帰れや
｢彼氏くんとデートなんですってね。お母さんAがちゃんと女の子らしく振舞ってるか気になって見に来たのよ｣
｢来んな余計なお世話だわ。くそゲロ甘な彼女気取ってるわくそ可愛い服きて化粧して女演じてるわしねくそ｣
｢うん、中身以外完璧なのにね。性格がね、ほんとそれ直したら完璧なのにね、ほんと｣
｢知らねぇわ｣
性格なんてどうでもいいんだよ。バレなきゃいいんだよバレなきゃ。というか恭弥知ってるし。この性格があいつ に合わないから態と性格変えてまで可愛い女子演じてんだろーが。今までの努力を讃えろよくそ女
つーか三年だぞ。付き合って三年！！三年間この性格を抑え込んで可愛いくそアマ女演じてんだぞ。私の腕なめんなよ早々にバレることねぇーわ！そろそろ確実に将来の夢女優でいいんじゃないかと真剣に悩んでいたりもする。まあ、ヤクザ継ぐから意味ねぇけど
｢でも、母さんAが女の子になるための秘訣をちゃんと守って使い慣らしてくれてることが嬉しくてたまらないわ｣
｢…言うなよきめぇよ思い出したくもねぇ！！｣
｢うふふ、散々言ってあげたものね！｣
ありゃあ呪いだ。夢見る少女の呪文だ
聞くもんじゃねえ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 15人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蓮@(プロフ) - ゆっくりノワールクローンNo.1さん» ありがとうございます！仰る通り黒執事の要素を少し入れてみました(^ω^)更新がんばります！ (2018年8月17日 10時) (
レス) id: 75c429cbc6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくりノワールクローンNo.1(プロフ) - ぷろろーぐのって、マザー・グース・ベストを元にした、黒執事のやつをちょっと変えた感じですか？上手いですね！内容が面白いです！これからも頑張ってください！ (2018年8月17日 5時) (レス) id: a2e5a81f28 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
