169話 ページ10
雲雀side
パンツ一丁になってこっちに向かってくる草食動物。
騎馬で群れを倒しながら僕を目指す彼は、昔からよく知るものとは違っていた
｢ありゃあ重戦車だ！！｣
｢あんなの止められない！！｣
悲鳴を上げて逃げ纏う群れ。目障りで目の視界から消えて欲しいけど、今の僕の視線は彼しかない。
そうだよ、そう来なくっちゃ。
僕を、あの時みたいにゾクゾクさせてよ
だけど、そんな僕の願いとは裏腹に下の騎馬が喧嘩し初めて草食動物は地に落ちた。
しーんと静まり返る空気。僕もガッカリして無言だが、この中で小さく、本の小さな笑い声が耳に入った
｢A姉？｣
その笑い声は一瞬で、今は生徒達の争いで掻き消えて行ったが、確かにあの笑い声はA姉のものだった
どこ。どこにいるの
あたりを見渡すと、オレンジ色の僕の大好きな色の瞳と目が合った
ドクンッ。何度も何度も目が合う度に鳴るこの心臓。
彼女からは僕は見えてないと思う。だって目が合ったのは一瞬で、それが僕を見ていない事さえ分かったもの
あの瞳の先には、彼しか見ていない事を
｢...イラつく｣
さっきの弁当だってそうだ。
あれは僕の為に作ったんじゃないってことぐらいすぐに分かった。だって、あの中にはどれも、僕の好物は入って無くて。彼女が作ってくれる時は何時もハンバーグが入ってたから
それでも、僕はA姉が見ていてくれる事を心から喜んだ。
あなたの弟に、勝つことさえ出来なくても。僕は嬉しいから
だから、
だからそこイラつく。腹が立つ
なんで、君はこんな弱くて泣き虫な男なのにA姉を笑わせれるの？
僕がやりたい事を、君は無意識にそれをやり遂げてしまう。
それがとても腹立つんだ
｢ふん......｣
僕は棒から降りると、群れてる彼らから距離を取った。
これ以上そこにもいたくないし、群れたくもなかったからその場を離れた。
チラッと、遠くから彼女を見るとA姉と草食動物が話している所だった。
苦笑いをしながら、A姉の学ランを羽織る草食動物と何時もより穏やかな表情で話すA姉の姿をこれ以上見たくない。
無理やり目線をずらして、歩くスピードを進める。
ズキズキと痛む心臓を無視しながら、応接室へと向かった
そんな僕を、誰かが見ていたなんて知る余地もないね
ていうか見ないでよ咬み殺すよ！！？←
(...やっぱあいつ嫌いですぅ)
(くしゅっ......風邪かな)
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蓮@(プロフ) - 未来さん» 有難うございます！文章がグタグタな所もあるのにも関わらず読んでくださって嬉しいです！更新の励みになります。応援ありがとうございます(´∀`) (2016年10月19日 23時) (
レス) id: 265fac0211 (このIDを非表示/違反報告)
未来 - 更新おめでとうございます？言葉おかしいですねごめんなさい。最初から読ませていただいています！とっても面白かったです！これからも、更新頑張って下さい！応援してます("⌒∇⌒") (2016年10月17日 19時) (レス) id: 92c1726b4d (このIDを非表示/違反報告)
蓮@(プロフ) - はまようさん» お褒め預かり光栄です！描いて下さった絵を拝見致しかました。キリッとした顔つきで赤いリボンまで描いて下さったんですね！とても嬉しいです！更新が出来ない状況になりつつありますが、頑張って更新します！応援ありがとうございました(´∀`) (2016年10月14日 23時) (レス) id: 265fac0211 (このIDを非表示/違反報告)
はまよう(プロフ) - 素敵な小説楽しみに見ています！ 私なりに考えた夢主さんを書いてみたので良ければ見てくださいm(._.)m URL貼っときます！これからも頑張ってください！http://uranai.nosv.org/img/user/data/0/8/2/082f778aa3c9a20f0568b9e761e6f235.jpg (2016年10月14日 23時) (レス) id: 56df77973d (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - はい！ (2016年10月12日 16時) (レス) id: 518b96fd0d (このIDを非表示/違反報告)
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