19話 白い犬 ページ20
結局私とボンゴレのボスと会話をしたのは自己紹介きりで1日が終わった。次の日からはちょくちょく彼から話しかけてきたが私が返事を返したことは無い。ただ頷くだけだった
彼が日本に滞在する日は3日だという。つまり明日、ここを度立つらしい。まあ私としてはそれで一生おさらばがいいのだが
きっとこの物語は平行に進んでいくだろう。近い未来、どこかで会うと確信するのは嫌だが分かっている。彼は絶対に私の前に現れる
つまり、私は物語から逃れられないと決まった
しかしこう考えてみると、私がいることによりこの世界の時間軸が狂い始めている。彼が本来来るはずの日は来年。そう、あの武寿司の息子(名前は何だったかはあえて言わない)と一つ年上であることが分かって以来変わっているのだ
その時は少しの希望が芽生えたがそれは見事に絶望へと変わった。私が一番避けたかったものが、確実に付いてきたのだ
考えることはひとつ、これからも変わっていくだろう未来に私は絶対に囚われない様に今からでも対策を練ることが必要であると判断し現在進行形で空を眺めながら密かにその計画は進んで言っている
後ろからの視線は特に興味もないので無視を決めている。
とにかくマフィアには関わらない
彼が来たということはもう原作には入っていると言える。だから、これから先油断出来ない
いつもより警戒し、人を避け、地味に過ごす。ありきたりな話だがどうだっていい。
ただ私は早く全てが終わるように生きるだけなのだ
｢わん！｣
｢…｣
犬の鳴き声のする方を見れば、小さな白い犬が家の門の隙間から敷地に入ってきた。どこかで見たことがあるようなないような、そんな小さな犬に視線を向ける
私と目が合うと、ビクッと怯え少し後ろへと引いた。
｢…｣
この犬、種類は分からないがどこかの飼い犬か。首輪が見えないがどこかの犬かもしれない。
私は仕方なくその犬に近寄ると、まだ震えている犬にそっと手を犬の体においた
｢…ここはアンタみたいな犬が来るような所じゃない。さっさと自分の飼い主の所へおかえり｣
｢わん！｣
しかし帰る様子もない犬にどうしたとのかと悩んでいると、子犬は私の足元に寄ってくるとスリスリと頬で私の足を撫でた
そしてもう1度私を見上げると、わんと鳴いて私の周りを周り出したのだ
｢…変なの｣
これは懐かれたのか、どうなのか
一つわかるのは、私に関わるなんてどうかしてるね、こいつ
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蓮@(プロフ) - 闇の道化師さん» ありがとうございます！喜んでもらえたのなら作者も嬉しいです。更新頑張りますね (2017年3月8日 18時) (
レス) id: 265fac0211 (このIDを非表示/違反報告)
闇の道化師 - こういう作品大好きなので頑張って欲しいです！これからも頑張ってください♪ (2017年3月7日 23時) (レス) id: a4c5ed2f5a (このIDを非表示/違反報告)
蓮@(プロフ) - (名前)さん» ありがとうございます！楽しんでいただけるよう作者も頑張ります。 (2017年3月5日 22時) (レス) id: 265fac0211 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - お返事ありがとうございます。私もハッピーエンド好きなので嬉しいです。更新頑張って下さいね。 (2017年3月5日 21時) (レス) id: f2e5b2371a (このIDを非表示/違反報告)
蓮@(プロフ) - (名前)さん» 落ちは決まっています！作者はハッピーエンドが好きなのでそうしようかなと思っています！一応話はシリアスメインですけどね (2017年3月5日 20時) (レス) id: 265fac0211 (このIDを非表示/違反報告)
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