16話 避ける ページ17
彼はこの物語で主人公をボスへと成長させるべく一流の赤ん坊に依頼した張本人である。
この男のお陰で、彼は望まないマフィアのボスに仕立てあげられていくのだが...。
私としては、彼には会いたくなかった。物語の現状、会わない事は絶対と言って無理だとわかってはいたが原作とは違い、私というイレギュラーな存在が生まれたことによってなにか変わると、...変わってくれると思ってはいたが、やはりそれは無理と分かった。
例え私が彼ではなくても、彼の位置にいる以上関わらないことは不可能に等しいといえるのだ。
｢９代目ー？...あ、A起きたのか！母さんは？｣
｢...寝てる。｣
｢そーか。んじゃ、俺は奈々起こしてくるからお前はきゅ...ティモッテオさんを部屋に案内してくれるか？｣
｢...うん｣
普通に９代目、と言っていたな。まあ外見子供な私相手には別に言っても気にしないだろう。
沢田家光が二階に行くと、私は彼を連れてリビングに向かう。その間はお互い喋ることは無かったが、私にとってはそれが良かった。何故なら彼と話すと余計何かに巻き込まれそうな気がしてならないから
まあ、彼が家に来た時点で物語はどこかに止まるわけでもなく、平行に進み続けているのだろう
お客用に用意された椅子に彼を座らせると、冷蔵庫からひんやりとしたお茶をコップに入れてそれを机に置く。
｢勝手に飲んで｣という意味で前に置いた。ただし言葉では言わない。目が合えば彼は笑って｢ありがとう｣と私にお礼を言った
疑うこと無くお茶を飲む彼に私は観察する。気づかれない程度にじーっと見ているとドアが開いた。
｢Aーっ、母さん連れてきたぞ〜！！｣
入ってきたのはスーツ姿の沢田家光と奈々の二人。沢田奈々は男を見ると小さく頭を下げた
｢こんにちは。あなたが家光さんのお仕事の上司さんですよね。初めまして！旦那が何時もお世話になっています、沢田奈々です｣
｢こちらこそ。家光には勿体ないぐらい素敵な奥さんじゃないか｣
｢なっ。そんなことないですよー！な？A！｣
｢...｣
話を吹っ掛けてきた彼を睨む。黙って彼らの会話を聞いているつもりだったが、こいつのせいで彼が私を認識してしまうではないか
目線を私へと向けた彼は、私と同じ目線までしゃがんでゆっくりとそのゴツゴツした大きな手で私を撫でると、彼はゆっくりと口を開いた
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蓮@(プロフ) - 闇の道化師さん» ありがとうございます！喜んでもらえたのなら作者も嬉しいです。更新頑張りますね (2017年3月8日 18時) (
レス) id: 265fac0211 (このIDを非表示/違反報告)
闇の道化師 - こういう作品大好きなので頑張って欲しいです！これからも頑張ってください♪ (2017年3月7日 23時) (レス) id: a4c5ed2f5a (このIDを非表示/違反報告)
蓮@(プロフ) - (名前)さん» ありがとうございます！楽しんでいただけるよう作者も頑張ります。 (2017年3月5日 22時) (レス) id: 265fac0211 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - お返事ありがとうございます。私もハッピーエンド好きなので嬉しいです。更新頑張って下さいね。 (2017年3月5日 21時) (レス) id: f2e5b2371a (このIDを非表示/違反報告)
蓮@(プロフ) - (名前)さん» 落ちは決まっています！作者はハッピーエンドが好きなのでそうしようかなと思っています！一応話はシリアスメインですけどね (2017年3月5日 20時) (レス) id: 265fac0211 (このIDを非表示/違反報告)
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