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ページ8

『春ちゃ・・・』


_______________ピンポーン_________


『!!』


突然家のチャイムが鳴る。私は思わずビクリッと少し飛び跳ねてしまった。


「あ"・・・誰だよ邪魔しやがって。」



春ちゃんはドアを開けようとする。私は急いで『春ちゃんダメっ!』と小声で言った。


リスカの跡があるカッターを持った男の人と一緒にいたら何を勘違いされるか分からない。・・・もしかしたら今の春ちゃんならチャイムを押した人を刺すかもしれない・・・。


「Aー。



Aいるー?」




・・・この声・・・もしかして万次郎?!なんでここにっ?!?!


『まんじろ・・・


私が万次郎の名前を呼ぼうとすると春ちゃんは突然カッターを落として私のことを後ろから包み込むような形でハグをしてきた。



「A・・・今何か音がした・・・!そこに居るんじゃねぇの?」



ごめん万次郎。今は・・・今はダメなの・・・。


『春ちゃ・・・離して・・・』


「ヤダ」


『ンッッ!!』

耳元で囁くように言ってくる春ちゃん。



・・・私が耳弱いの知ってるんでしょ・・・?


今度は耳をカプリッと噛んでくる。ビクッとなって思わず変な声が出てしまった・・・。恥ずかしい・・・。


「ほら、声おさえねぇと愛しのマイキーに見つかるぞ?」


春ちゃんの笑い声が耳元で聞こえてくる。やっぱり耳弱いの知っててやってるんでしょ?春ちゃんの意地悪。


「なぁ、A居たら俺の話を聞いてくれ・・・」



万次郎!!私はここにいるんだよ・・・。ちゃんと聞いてるよ。万次郎の声を・・・。

私の体は今すぐにでも飛び出してしまいそうだった。私は堪えるのに必死だった。万次郎に勘違いされるなんて絶対に嫌だ・・・。


「耐えれるのかぁ?A〜。」


春ちゃんはさっきからカプリッカプリッと耳を噛むのをやめてくれない。


『っっ。春ちゃっっヤダぁ・・・。』


「・・・その顔すげぇ可愛い・・・。」


「A、今度の夏祭り一緒に行かない?」



!!で、デートってこと?!


「・・・・・・


Aそろそろ開けろよ。」


するとガチャリとドアノブを回す音がした。


「なんだ。鍵しまってないじゃん。」


『・・・!!春ちゃ!!離れて!!』



「俺に命令すんな。万次郎に見せつけてやろうぜ?」



「入るぞー、Aー。」






・・・・嘘でしょ!?!?

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@ - これで終わりですか?(11) (12月11日 23時) (レス) @page11 id: d21974408e (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - 病みはるちいいうぃいい (9月2日 16時) (レス) @page11 id: 7e45dba670 (このIDを非表示/違反報告)
あああああ - 共依存的になってきたああああ最高うううう病みはるちいいいいいい (2021年8月30日 16時) (レス) id: e3414a79a5 (このIDを非表示/違反報告)
わをん(プロフ) - 弥生ちゃんさん» 病み春千夜最高にいいですよねぇ!!閲覧ありがとうございます。 (2021年8月26日 17時) (レス) id: c24f4f2318 (このIDを非表示/違反報告)
弥生ちゃん - 病み病みなのかな?このはるち最高です! (2021年8月26日 0時) (レス) id: 91d204e144 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わをん x他2人 | 作成日時:2021年8月21日 15時

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