か ページ16
いや待て、十二鬼月のことは分かったが、根本的なことが解決していなかった。
『あの、それで、頸は大丈夫なんですか?』
妓「俺たちはよお、一般の鬼殺隊員だったらまず頸が切れねえくらいには強えんだよお。話聞いてたかあ、お前。」
なるほど…って、どんどん知らない言葉が芋づる式で出てくる。
鬼殺隊…初めて聞いた。
物騒な名前だが、大方鬼を討伐する立場の人間たちの集まりなのだろう。
人間側も、俺が知らない間に鬼に対抗していたワケだな。
まあでも一応聞いてみることにした。
『鬼殺隊…って初めて聞いたんですけど。』
堕「ここまで来ると、呆れを通り越して笑えてくるわね。」
堕姫さんは、私を馬鹿にするように笑った。
妓「そうだなあ。まあ流石のお前にも察しはつくだろうが、あれだ、俺らを殺そうとしている愚かな人間たちのことだあ。
その中でも"柱"と呼ばれる奴らがいてなあ、鬼殺隊の中での精鋭、鬼でいう十二鬼月みたいなもんだ。
無いとは思うが、アイツらに遭遇したら気を付けろよお。」
『なるほど…。』
人間と鬼の対立構図がわかってきた気がする。
和解の道は、多分ない、此れはどちらかが負けるまで解決しない部類の対立だ。
鬼の全滅か、人間の……、鬼側の目的が不明瞭な気が…。きっとずっと生きていられれば良いんだろうな、人間全滅したら食料なくなるし。(急に適当)
妓「そろそろ夜が明けるなあ…、梅、帰るぞお。」
堕「そうね。アンタ、今度アタシたちが来る時までに死ぬんじゃないわよ!」
『まあ俺はこの城が崩れない限り人もらえれば死なないので。御二方もお気をつけて。』
夜が明けるのってこんなに早かったか…、矢張り他人と話すのは楽しい。
って、彼ら俺の食料渡してなくない???
『お、お、俺…、飢え死ぬ……?!』
鬼が飢死するのかはわからないが…、可能性は捨てきれない。
頭を抱えていると、ベンという音と共に目の前にドスンと人が落ちてきた。
鳴「どうぞ。」
『な、鳴女さん…!!かたじけない…。』
ありがたく頂きました。
ちなみに、此れが俺と鳴女さんの初めての会話です。
鳴女さんは女性のようだった。
────────
大正コソコソ噂話
堕「なんかAって親しみやすいわよね…、どうしてかしら。」
妓「アイツが此処から出る事はねえから、呪いをかけられてねえんだよお、だから同族嫌悪にならねえんだろうなあ。」
────────
此れは噂話と言えるのか…?
追加設定コーナーな気が…。
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串(プロフ) - 罷免さん» はじめまして、コメントありがとうございます。どツボにハマって頂けましたか…!正直癖の強い作品だと思っていたので、罷免さんを含め多くの方に評価して頂いている事実に毎度驚愕しております…。これからもちゃんと更新するので、作品共々よろしくお願いします! (2020年2月29日 2時) (レス) id: 94b567b340 (このIDを非表示/違反報告)
罷免 - どツボです…更新ありがとうございます!!! (2020年2月27日 22時) (レス) id: d073c1529e (このIDを非表示/違反報告)
串(プロフ) - はじめまして、コメントありがとうございます。楽しんでもらえるよう、予測できない展開にしようとこんがらがり気味ですが、面白いと言って頂けて嬉しいです!無計画なので変な点もあると思いますが、是非最後までお付き合いください。これからもよろしくお願いします! (2020年2月27日 20時) (レス) id: 94b567b340 (このIDを非表示/違反報告)
アクトレモン(プロフ) - とてもこの作品が大好きです!!今まで見たことがない展開などとても面白いです!更新頑張ってください (2020年2月27日 11時) (レス) id: 4bdd481c8a (このIDを非表示/違反報告)
串(プロフ) - ウルさん» はじめまして、コメントありがとうございます!会話文だけの夢小説が苦手だったので、情景や心情描写を出来るだけ挟むようにしていたのですが…、まさか読者様の妄想の糧になっていたとは思いませんでした笑 応援とても嬉しいです、これからもよろしくお願いします! (2020年2月22日 20時) (レス) id: 94b567b340 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:串 | 作成日時:2020年2月15日 20時