第三歩・・れっち ページ4
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あれは、近場のホテルに泊まった時のこと。
バイトしか仕事をしてなかったので、あまり遠出は出来なかった。
ホテルのベッドに座る。すると一松が、
「で…?なりたい職業は見つかったの」
って。
なりたい……夢?
「よく……わかんない」
「…なんで?自分の人生じゃん。夢がないなら、見つけていけばいい。…俺と一緒に」
俺と一緒に発言に、悶絶しそうになった。
でも、それが一松の優しさだと気づいて、ほっこりした。
「例えば…例でしかないんだけど、
少年が重い病気を成していて、治してくれた医者に憧れるみたいに…
Aは、そういうのないの」
憧れの職業…
・・
私は、小学校の頃、脳梗塞という病気を患った。
左半身が動かない。
ただ、悔しかった…
なんでって。
なんで、私なのって。
それから私は、リハビリも拒んで…
泣いてた。
ひたすらに、ただ。
でも、
______「Aちゃん、頑張ろうよ!」
って。
______「諦めたら、治らなくなっちゃうよ!」
って。
1人の、リハビリの先生が何回も声かけをしてくれた。
…何回も。
「…本当に、治る…?」
私が聞くと、その人は決まって
「絶対。絶対治るわ」
って。
何回も言うもんだから、信頼できた。
頑張れた。
その結果______
「う、ごく……手が動く!」
「やったね!Aちゃん!やったね!」
私が喜ぶと、その人は倍くらい喜んで…
私が泣くと、その人は泣きわめいていた。
その人みたいになりたいと思った。
だから__
・・
「ね、一松……」
「何…?」
「私、リハビリの先生になりたい!私の病気を治してくれた、あの先生みたいに……」
私がそういうと、一松は笑ってた。
優しい笑顔…
「なれるよ、Aなら」
あぁ、この人は、どこまでいい人なんだろう…
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れっち(プロフ) - 梅ちゃんさん» 梅ちゃんさんありがとうございます!受験も終わり、そろそろ落ち着くので更新再開させようかと考えているので、待っていただけたら幸いです (2018年3月24日 18時) (レス) id: b979466d43 (このIDを非表示/違反報告)
梅ちゃん - れっちさん!お久しぶりです!相変わらずとっっっても素敵でした!そっか〜、受験、大変ですよね・・・。頑張って下さいね。応援しています! (2018年2月18日 0時) (レス) id: 22564277bd (このIDを非表示/違反報告)
れっち(プロフ) - 梅ちゃんさん» 返信遅くなってしまい、申し訳ありません。ありがとうございます!いつもは七味の方を絶賛する方が非常に多いのですが、2人と行っていただけて光栄です。素直に嬉しいですね! (2018年1月16日 18時) (レス) id: b979466d43 (このIDを非表示/違反報告)
七味(プロフ) - わわ!!お返事遅くなり申し訳ありません!そんなにお褒め頂けるとは作者冥利につきます!!ふふ、なんてね。一度は言ってみたかったんですよ。〜冥利に尽きるって。更新頑張ります! (2017年10月12日 13時) (レス) id: 36a26ffa25 (このIDを非表示/違反報告)
梅ちゃん - なんと言うか...はじめて見たとき衝撃的でした。こんな素敵な文を書く人が、いっきに二人も見つかるなんて!って。更新楽しみにしてますね! (2017年10月1日 1時) (レス) id: 22564277bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れっち & 七味 x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kakasama1/
作成日時:2016年9月19日 8時