第十二歩・・れっち ページ13
「じゃ、行こうか。」
と、私が言うと彼は頷き歩き出す。
合わないはずの歩幅が、この時はあっていた。
・
「っと。ここだよ。」
と、着いたのは昔ながらの昭和な家。
古ぼけた表札には「寺山」と手彫りの文字。
ふと彼を見ると、その顔は顔面蒼白といった表情で。
「A…俺…やっぱり…」
「帰るの。」
わたしがムッとした顔で問うと、しばらく俯く彼。
「いいや、違うね。」
顔を上げた一松の顔は弾けたように吹っ切れていた。
「逃げないよ。」
と、にっこり笑顔の一松。
秋の風が私達の頭を撫でていった。
「ありがとう…」
微笑み返すと、ふいっと目をそらされてしまった。
なぜだろう。そんなところまでかわいいと思ってしまった。
「じゃ、入って。」
と、玄関の鍵を開け、中に入るよう促す。
「お、お邪魔します…」
中に入ると、お母さんとお父さんが待っていてくれた。
「あら〜、この人がAの彼氏さん!!
いい男ねぇ〜」
と、お母さん。
「全くだ。若い頃のワシそっくりだな〜」
ガハハと豪快に笑うお父さん。
よかった。二人とも変わってない。
「おい、せっかくのAの彼氏さんに玄関にいさせる訳にはいかないだろう。
さ、中に。」
「あ、ありがとうございます…!」
一松は、二人に認めてもらえた事が嬉しいようで、
健気に笑った。
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どうも。れっちです。最近更新できていなくて申し訳ないです…
一つ、言わせてください。
今日、通知を見ると、ここのコメント欄に、コメントが入っていました。
内容は、
「大ファンです。」
「文体が素敵。」
「更新が待ちきれない。」
このような言葉をかけてくださった人がいました。
ありがとうございます。
更新が遅い理由としては、家が厳しいという事と…
わたし自身、障害者である事。
その二つが理由です。
ここで気づいた方もいらっしゃるかと思いますが、
作中の夢主の小さい頃の病気は、私をモデルにしています。
障害の事については次のページで詳しく話そうと思います。
この作品を愛してくれてありがとうございます。
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れっち(プロフ) - 梅ちゃんさん» 梅ちゃんさんありがとうございます!受験も終わり、そろそろ落ち着くので更新再開させようかと考えているので、待っていただけたら幸いです (2018年3月24日 18時) (レス) id: b979466d43 (このIDを非表示/違反報告)
梅ちゃん - れっちさん!お久しぶりです!相変わらずとっっっても素敵でした!そっか〜、受験、大変ですよね・・・。頑張って下さいね。応援しています! (2018年2月18日 0時) (レス) id: 22564277bd (このIDを非表示/違反報告)
れっち(プロフ) - 梅ちゃんさん» 返信遅くなってしまい、申し訳ありません。ありがとうございます!いつもは七味の方を絶賛する方が非常に多いのですが、2人と行っていただけて光栄です。素直に嬉しいですね! (2018年1月16日 18時) (レス) id: b979466d43 (このIDを非表示/違反報告)
七味(プロフ) - わわ!!お返事遅くなり申し訳ありません!そんなにお褒め頂けるとは作者冥利につきます!!ふふ、なんてね。一度は言ってみたかったんですよ。〜冥利に尽きるって。更新頑張ります! (2017年10月12日 13時) (レス) id: 36a26ffa25 (このIDを非表示/違反報告)
梅ちゃん - なんと言うか...はじめて見たとき衝撃的でした。こんな素敵な文を書く人が、いっきに二人も見つかるなんて!って。更新楽しみにしてますね! (2017年10月1日 1時) (レス) id: 22564277bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れっち & 七味 x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kakasama1/
作成日時:2016年9月19日 8時