苛立ち―1 ページ2
※結婚後の話です
※降谷さんぶちギレシーンありです。
…彼をマジギレさせてはいけない。
花を、貰ったらしい。
…今日は昼頃に家に帰って来た。
今日はポアロのシフトも入っていない。
…いや、帰ると言っても今日は組織の仕事があるから夜になるとまた出かけるが。
今夜はまぁ、暗殺だ。
以前は組織に属していた一人を暗殺する。
組織と対立するライバル組織へと電撃移籍を果たしたらしい。
組織内での地位はさほど高くはない人物だったらしいが、拳銃などの扱いに慣れているらしく、その人物の粛正の為に自分が駆り出されることになってしまったのだ。
…一方、Aは図書館に調べものをするために行ったらしく、家には居なかった。
俺はパソコンを広げて本職の方である公安の報告書を書くことにした。
…数時間後、Aが少し大きめのトートバッグを抱えて帰って来た。
『あ、零さん。お帰りなさい』
「あぁ、ただいま。
といっても、20時になったら出掛ける」
説明しながら彼女のトートバッグを受けとる。
いや、“奪い取る”に近いか。
それでもAは“ありがとう”と一言静かに告げた。
『20時、ですね。分かりました。
…気をつけて下さいね』
目を伏せた彼女の目に影が掛かる。
つい彼女の頭を頭を撫でると嬉しそうに笑った。
俺もつられて、ついついつられて笑ってしまった。
ふっ、と彼女の手元を見ると花瓶に生けられた花を握りしめていた。
142人がお気に入り
「名探偵コナン」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:paranoia | 作成日時:2018年5月13日 21時