ルナティックナイト―1 ページ11
※リンネ(詳しくは1章より)が生きていた頃の話
※原作キャラほとんど出ないです
夜の喧騒にカラカラと下駄の音が響く。
昨日まで憂鬱になるような大雨が降っていたなんて思えないほど、街は騒がしかった。
3日に一回は夜の散歩をするようになったオレは煌々と輝く夜の街へと遊びに来ていた。
遊びに来る、と行っても本当にただ散歩をするだけなのだ。
この身体の本当の持ち主は既に成人しているので酒を飲んでも構わない年齢だが、別に酒に酔うために街へと繰り出す訳ではない。
かといって、目的がある訳でもないのだが。
夜の嘘っぽいネオンの光や酒に酔い潰れた男や女の群れを避けつつ、カラカラと歩いていく。
時々歩いていると街に呑み込まれた男に着物の袖をつままれることがある。
服装からして水商売をしている女だとおもったんだろう。
金の代わりに相手をしろ、と言われたことがある。
残念ながら
そんな趣味はない、と振りほどけば彼らは大抵諦める。
しかし、しつこく追いかけてくれば全力ダッシュで逃げる。
…身体は平均的な女性だとしても中身は違う。
火事場の馬鹿力的な感覚だと思えば分かるだろうか。
意識次第で意外と身体能力は格段に上がる。
その“意識”を担っているのがオレだ。
もっと簡単に言えば“スマホ”と“アプリ”だ。
“アプリを入れる本体”と“スマホを格段に便利にさせるソフト”。
この場合、Aが
それにしても、機械に例えるなんていよいよオレも近代化の渦に呑まれたか。
ついつい、おもしろおかしくなって大声で笑いだしそうになる。
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作者名:paranoia | 作成日時:2018年5月13日 21時