夢幻泡影2:別れ ページ5
あのあと医者がやって来て「信じられない」と呟いた。
それほど重症だったのか、と思いつつ彼は一体何をしたのかと思い、先生の話を聞く。
「Aさん、あなたは銃で腹部を撃たれました。大量出血により、一度心臓が止まりましたが、その後再び心臓が動き…」
その時、目の前が暗くなった。
目の前には古びた倉庫。
ナイフを握りしめる自分の手。
…そして、血飛沫。
ゆっくりと地面に倒れて、最期に銀髪の人物が見えた。
あぁ、知っている。
ジン。
そうか。
リンネ君、死んだの…?
それから先生の話は一切耳に入ってこなかった。
ただ、最後に部屋を出る前に「警察のひとが部屋を警備している」とか言ってはいたような気がする。
『リンネ君?ねぇ、嘘だよね?生きてるよね??
嫌だよ、居なくならないで。
一人にしないでよ』
それから私はガラにもなく大泣きした。
初めてだった。
大切な人だった。
別れなんて訪れないって、ずっと思ってた。
それでも、現実は酷く残酷で
窓から入る優しい風に、現実を突きつけられた。
あの温かい声は、もう聞こえなかった。
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paranoia(プロフ) - モチモチ納豆さん» コメントありがとうございます!やっと恋愛っぽくなりだしてこれたので今後の展開も楽しんで頂けると嬉しいです(^^) (2018年3月20日 22時) (レス) id: 1c11084766 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ納豆 - 毎回楽しく見させてもらってます。 更新頑張ってください!! (2018年3月20日 21時) (レス) id: 73b1cc3c0a (このIDを非表示/違反報告)
paranoia(プロフ) - めーめさん» ご指摘ありがとうございます変えさせていただきました…!まだまだ編集とか慣れていなくて…(汗)リンネ君、良いお兄ちゃんだった…(涙) (2018年3月19日 12時) (レス) id: 1c11084766 (このIDを非表示/違反報告)
めーめ(プロフ) - 3ページ目、1番最後名前変換の所ら辺がミスってます? リンネ君ー帰って来てー!! (2018年3月19日 12時) (レス) id: 8e356b7e31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:paranoia | 作成日時:2018年3月19日 4時