夢幻泡影15:名探偵の調査 ページ24
あのあと沖矢さんは用事があるからと出ていってしまい、コナン君と本が沢山ある部屋に二人きりになった。
…うむ、気まずい。
折角淹れてくれた紅茶だったが、私はコーヒー派なので気の効いたコメントが出来ないのだ。
「ねぇねぇAさん。
Aさんって、口調変えたよね?どうして変えたの??」
あざとく頭をコテンと倒す彼は本当に中身は男子高校生なのかと疑いたくなるほど可愛らしい仕草をとる。
『…ちょっと前にな、兄が死んだんだよ。
良いお兄ちゃんだったよ。けど、忘れたくないから彼の口調を真似てるんだ。』
珍しく、私の口からは本音が出た。
すると彼は「そっか」と呟いてそれ以上は言及しなかった。
けれど次の瞬間彼の目の色が変わった。
…あぁ、一体何を問い詰められるのだろうか。
どこかで、ボロを出してしまっただろうか。
「ところでさぁ、Aさん。その腰の部分に隠している物、なに?」
『腰?何も隠してないけど』
「んじゃどうしてずっと、腰に手を当てているの?
ねぇ、Aさん?」
『…あぁ、めんどくさい。
これで満足か?』
腰から隠していたナイフを取り出して彼の方へ上投げで渡す。
「どうしてこれを持っていたの?」
『兄の形見だから』
これも、事実だ。
「どうしてすぐに言わなかったの?」
『フツー驚くだろ。ナイフ持ち歩いているなんて』
「…なら、言い方を変えるね。Aさんは黒の組織の人?」
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paranoia(プロフ) - モチモチ納豆さん» コメントありがとうございます!やっと恋愛っぽくなりだしてこれたので今後の展開も楽しんで頂けると嬉しいです(^^) (2018年3月20日 22時) (レス) id: 1c11084766 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ納豆 - 毎回楽しく見させてもらってます。 更新頑張ってください!! (2018年3月20日 21時) (レス) id: 73b1cc3c0a (このIDを非表示/違反報告)
paranoia(プロフ) - めーめさん» ご指摘ありがとうございます変えさせていただきました…!まだまだ編集とか慣れていなくて…(汗)リンネ君、良いお兄ちゃんだった…(涙) (2018年3月19日 12時) (レス) id: 1c11084766 (このIDを非表示/違反報告)
めーめ(プロフ) - 3ページ目、1番最後名前変換の所ら辺がミスってます? リンネ君ー帰って来てー!! (2018年3月19日 12時) (レス) id: 8e356b7e31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:paranoia | 作成日時:2018年3月19日 4時