夢幻泡影16:名探偵の油断 ページ25
『黒の組織？』
そういわれて、なんとなく納得した。
発砲されて、兄も死んでて、ナイフ所持。
組織の一員のバーボンさんと仲もそこそこ良い。
『あぁ、君は何か勘違いしているなコナン君。
…いいや、“名探偵君”？』
「なっ…！」
…これで私の不信感はMAXになっただろう。
ここからは、私の腕前次第だ。
「な、何を言ってるの？」
『そういえば知ってるか？この世界にはね、“アポトキシン”って言う薬があるんだと』
「それが、どうしたの？」
『それって多分“アポトーシス”からきているんだと思うんだけど、細胞の死の一種なんだって』
勿論、この辺は出任せだ。
けど、そこまで間違ったことは言ってないハズだ。
『君はそれを飲んだ』
一歩、彼に歩み寄る。
彼は、思わず後退りをする。
「だ、だからってその薬を飲んで体が小さくなったって、そんな可笑しなことが現実で起きると思う？」
『現実は不可能なことで成り立ってんだ。
君だって知っているだろ？
君は、“嘘をつくのが苦手”だろ？
私の前でのらりくらりかわせると思うなよ。』
ってなったところでハッと気づいた“名探偵”。
…追い詰めていた相手を、人は自分より格下だと思う。
そして、立場は急に変わる。
彼は“アポトキシン”って名前が出て焦ったんだろう。
『…おいおい。オレはただアポトーシスについて話しただけだぜ？』
「あ…っ」
『それに私は“名探偵君”と言っただけでどうしてそんなにも動揺した？
…まだまだ、だな。
私は物的証拠とかから導きだす推理に関しては全くだが、君のように簡単にボロを出さないようにしているつもりだ。
…さて、どうして君はそんなに動揺したんだ？』
ツカツカと彼の方へ歩み寄り、彼の目を覗きこむ。
「ど、動揺なんて…」
『じゃあ、質問を変える。
どうして“アポトキシンによる副作用で体が小さくなる”なんて言ったんだ？』
「僕、そんなこと言ったかなぁ？」
ポケットに手を入れて携帯を取り出す。
『ここに録音してあるけど、聞きたいか？』
そこでコナン君は、と溜め息をついた。
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paranoia(プロフ) - モチモチ納豆さん» コメントありがとうございます！やっと恋愛っぽくなりだしてこれたので今後の展開も楽しんで頂けると嬉しいです(^^) (2018年3月20日 22時) (
レス) id: 1c11084766 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ納豆 - 毎回楽しく見させてもらってます。 更新頑張ってください!! (2018年3月20日 21時) (レス) id: 73b1cc3c0a (このIDを非表示/違反報告)
paranoia(プロフ) - めーめさん» ご指摘ありがとうございます変えさせていただきました…！まだまだ編集とか慣れていなくて…(汗)リンネ君、良いお兄ちゃんだった…(涙) (2018年3月19日 12時) (レス) id: 1c11084766 (このIDを非表示/違反報告)
めーめ(プロフ) - 3ページ目、1番最後名前変換の所ら辺がミスってます？ リンネ君ー帰って来てー！！ (2018年3月19日 12時) (レス) id: 8e356b7e31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：paranoia | 作成日時：2018年3月19日 4時
