大人が215人 ページ18
「忘れ物は？」
天馬「大丈夫です！」
太陽「あったら取りに来ます！家わかったので！」
「こ、怖い…」
剣城「帰りもすみません。お願いします」
天馬・太陽「お願いしまーす」
剣城を助手席にのせ、2人は後ろへ。
まず初めに木枯らし荘へと向かった。
秋「あっ、Aちゃん！ごめんね、最後まで…」
「いや、やりたいだけだから大丈夫」
天馬「A先生ありがとうございましたっ」
太陽「またお願いします」
車から降りた2人は深々とお辞儀をする。
釣られて私もお辞儀をした。
「秋、これ焼いたから食べてね」
秋「うそっ、Aちゃんのクッキー！久しぶりだわ〜。ありがとうっ」
「ううん、じゃあね、松風、太陽くん」
天馬「はい！ありがとうございました！」
太陽「さよ〜なら〜！！」
いつまでも手を振る2人をバックミラー越しに見ながら、私は剣城に提案した。
「よし、優一の所に行こうか」
剣城「はい……え？」
「兄さんにクッキーのおすそ分けでもしような」
剣城「あ…はい！」
猛スピードで飛ばし、あっという間についた。
幸い警察はいなかったものの、剣城がちょっと酔ってしまった。
「ごめんな、水でも飲んで」
剣城「す、すみません…はー…ありがとう、ございます…ふー…」
ゼーハーしている剣城を横目に、優一の部屋へ。
優一はリハビリを終えたらしくベットに座ってテレビを見ていた。
剣城「…兄さん！」
優一「京介！え、Aさんっ！」
「やっほ」
驚いている優一をよそに、クッキーを机に置いた。
優一「え…それ、なんですか？」
「クッキー。作ったから食べてね」
優一「俺死んでもいいかも…」
剣城「兄さーん！！」
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作者名：すすかもね | 作成日時：2022年9月28日 10時
