大人が216人 ページ19
「元気そうで良かった」
優一「はい。学園祭以来ですね」
2、3日しか経ってないけど何処か懐かしく感じる。
優一は、ありがとうございますと言ってクッキーの袋を開けた。
優一「食べてもいいですか？」
「どうぞ」
剣城「(羨ましい…)」
サッカーボールのクッキーを食べ、美味しそうに微笑む。
良かった〜、これで微妙な顔されたら私今すぐ屋上に向かって走り出すところだった。
優一「美味しいです！」
「そっかそっか」
剣城「…嬉しそうですね」
「嬉しいよ」
ムスッ、と顔の剣城。そうかそうか、私が優一を取っちゃった感じがして嫌なのか。
可愛い弟だな〜。
優一「そういえば、なんで京介がAさんと一緒に…？」
剣城「あぁ、泊まった。A先生の家に」
優一「……え？」
剣城「泊まった((ﾄﾞﾔ」
優一「ほ、ほんとですか？」
「え？うん」
すると今度は優一が絶望的な顔をしだし、剣城がドヤ顔を繰り出してきた。
この兄弟見てて面白い。
優一「今度俺も泊まらせてください」
「冬花に外出許可貰ったらな」
冬花も着いてきそうだけど。
他愛もない話をしていたら、いつのまにか時間が過ぎ、面会時間を過ぎようとしていた。
「長居して悪かったな。また会おうね」
優一「とても有意義な時間でした！また来てください」
剣城「じゃあな兄さん」
優一「Aさんに迷惑かけるんじゃないぞ」
手を振り、優一の病室から出た。
車に乗り込み、剣城の家へ。
「遅くまで悪いな。じゃ、また明日」
剣城「はい。こちらこそありがとうございました
では、明日」
ばいばい〜って手を振り、剣城の家から私の家へ向かった。
学園祭から今日まで、色々大変だったけど…まぁ、楽しかったかな。
「でも……疲れた……」
明日時間あったらマッサージ屋行こうかな。
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作者名：すすかもね | 作成日時：2022年9月28日 10時
