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「よりによって高いの買うなんて」



「いや自業自得だから」



「私悪いことやってないもん」



「約束破ることは悪いことって教わらなかった?」



「教わってませーん」






なんだか悔しくてガリガリくんを思いっきり頬張る。


太輔にたっかいアイス奢らされたせいで私は安いアイスで我慢。



玉森くんにクッキーあげただけでこんな仕打ちはおかしい。



一気に食べすぎたせいで頭痛くなってきちゃった。






「んんん頭痛い〜」



「口ん中詰め込みすぎなんだよ」





頭痛すぎて必死におでこを叩いたり温めたりして耐えていたら




「じゃあこうしたら?」




そう言って私のでこと太輔のでこがくっついた。



目の前には太輔がいて、いくら幼馴染みでもドキドキしてる。



じっと目を見てるもんだからだんだん恥ずかしくなってきて顔が熱を帯びてきてるのが分かる。



こ、これ以上むり!





「ちょ、ちかいっ////」





慌てて太輔から離れた。





「なに照れてんだよ」



「え、だって....ねぇ!?」



「うわ、暴れるから制服にアイス垂れてきたんだけど!」




「知らないよそんなの!」



「Aの制服にもついてんじゃん」



「ねぇ匂いついちゃった!」



「俺のもだわ」




お互い制服の袖を見せてしばらく見つめ合う。




「....ぷっ」




それがなんだか面白くて吹き出すと、太輔も笑いだして私達の笑い声が静かな住宅街に響いた。



ほんとに何やってんだろう。



ちょっとしたことで言い合って、笑い合ってそれが何よりも楽しかった。







「でもこれソーダの匂いだから私達今めっちゃいい匂いしてるよ!」




「匂うわけねーじゃん、ばーか」



「あ、ばかって言った方がばかなんだよ?」



「うぜー」



「ひどい!」





小学生みたいな会話をしながら帰った。



太輔に彼女とかできたらこんなことも出来なくなっちゃうのかな。



うーん、なんかそれはそれで嫌。



じゃあ、私に彼氏ができたら......、



いや、ないわ(笑)



でももし玉森くんが彼氏とかになっちゃったら、どうなんだろう。

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作者名:マーガレット | 作成日時:2018年3月4日 18時

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