気になる人 (ページ3)

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「そんな玉森が気になるの？」

声のする方に顔を向けたらいつの間にか太輔に見つめられてた。

なんかじっと見られてるから思わず目をそらす。

「なんで？」

「いや玉森の方ずっと見てたから」

「そんなことないよ。今日は天気いいな〜って思ってただけ」

「ふーん」

全然納得いってないみたい。

なんだろ、太輔にというが皆に私が玉森くんを気になってるって知られたくないんだよね。

玉森くんの事気になってるのが知られたら変人扱いされるのが怖いとかそういうんじゃなくて、ただ純粋に私だけが玉森くんのこと知りたいなって。

だからまだ誰にも言わないし、言うつもりもない。

って私キモすぎる(笑)

「Aは俺だけ見てればいいの」

なんか今、爆弾発言落とされた？

「ふつーにやだ」

「俺のお美しいお顔を見ていいっつってんだから有難く思え」

「うわー、それ自分でいう人むり〜」

「ほんとは？」

ぐっと顔が近づいた。

至近距離で見つめられてちょっと恥ずかしいんですけど。

え、てかこの人は一体なにを求めてるのだ。

「ほんとはってなに」

「すき、だろ？」

「やめてよ」

すぐ側にある太輔の柔らかいほっぺたをペチんと叩く。

ごめんって言ってちょっと寂しそうな顔で髪の毛をくしゃっとして隣にある自分の席に戻っていった。

ふと窓の方を見ると玉森がこっち向いてて。

目を逸らしたくてもなんだか逸らせなくてしばらく見つめあってたら先生が教室に入ってきて玉森くん前を向いちゃった。

なんで見てたんだろ。

まぁ、いっか。