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「Aも裕太って呼んでよ」
「む、むり！」
「えぇ〜なんで？」
だって、裕太なんてむりだよぉ。
名前とか普通に言えちゃうんだけど、玉森くんの場合心臓張り裂けそうでやばい。
「裕太って呼んで？」
カクって首を傾けた。
なんなの、この可愛い生き物は！
「ゆ、ゆ、ゆ..ゆうた」
聞こえるか聞こえないかの声量で言った。
だんだん顔が熱を帯びてるのが分かって、慌てて俯いた。
恥ずかしすぎるよ....。
「俺の名前ゆゆゆゆうたじゃないよ？」
「すみません」
「ちょっとずつ慣れていけばいいよ」
「がんばります！」
玉森くんの前でガッツポーズして見ると、笑われた。
何がおかしかったのか分からないけど、ふにゃふにゃって笑った顔本当に可愛くて、ドキっとする。
「A」
声が優しい。
隣を見ると優しく微笑む玉森くんが見つめてて、丁度光が当たり、背景には真っ青な空が広がっていて思わず見とれてしまった。
「はい！」
「ふふ、呼んでみた」
「....っ、////」
もう心臓がやばいよ。
いつも以上に激しく動いている心臓のせいで息ができなくなりそう。
「ゆうた」
「やば、なんか照れる」
玉森くんの耳が赤く染まっているのを見てると、私もなんだか恥ずかしくなってきちゃって頬に熱を感じる。
ふたりして照れてるのって傍からみたらすごいおかしな絵面だよね。
「玉森くんお弁当じゃないの？」
「俺一人暮らししてるから自分で弁当とか作れないんだよね」
「それ大変だね、でも購買で売ってるものって美味しそうだよね」
「食べる？」
普通な顔をしてパンを差し出してるけど、か、間接キスになっちゃうじゃん！
でも張本人は全く気にしてなくて食べないの？って言わんばかりに見つめてくるから、なんだか私だけが意識してるみたいでパクっと食べた。
「ほっぺたについてるよ？」
玉森くんの顔が近づいてきてそっと手がほっぺたに触れて付いていたものを取って食べた。
至近距離すぎて顔を直視できない。
「あ、ありがとう////」
「どういたしまして〜」
何食わぬ顔で再びパンを口にしてる。
私ばっかりドキドキしてない？
私なんて今さっき私が食べた所を玉森くんが口にしてるとこを見てるだけでドキドキしちゃってるし。
うぅ、悔しい！
続く (更新停止中)
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作者名：マーガレット | 作成日時：2018年3月4日 18時
