雲の上の天使、とは？２

Kis-My-Ft2 ページ19

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向かった先はいつものレッスンスタジオ。


中に入ると、もう既にみんながいた。







黄｢ごめん、(人1)｣



｢え？｣








裕くんがわたしにあたまを下げた。








黄｢沢山傷付けて本当ごめん｣



｢･･･｣



黄｢俺、最初は(人1)をメンバーに入れんのは
本当に嫌だった｣



｢･･･、｣



黄｢それは(人1)がメンバーに要らないとかそういう意味じゃなくて、
(人1)が嫌がらせを受けること、アンチが沢山できることが目に見えてたから。
俺、(人1)が傷付くの見たくなくて。
だからめちゃめちゃ反対したし、今まで(人1)を避けてた。本当にごめんなさい｣



｢･･･裕くん｣



黄｢(人1)を傷付けたくないとか言って
一番傷付けてるの俺だった。本当にごめん｣



｢･･･ううん｣



黄｢これまで(人1)が頑張ってきたこと知ってる。
身体弱いのに、無理させてごめんね｣



｢大丈夫だよ、そんなの｣



黄｢それで、俺ら7人で話し合ったんだけど、
･･･俺らのメンバーになって欲しい｣



｢･･･ッ、！！！え、それって･･･｣



黄｢俺ら全員(人1)が必要だと思った。
(人1)は最初アイドルになりたくないと言ったね。
今はどう思ってる･･･？｣









7人が真っ直ぐわたしを見る。









｢最初は本当にやりたくなかった。
(人1)が事務所を辞めなかったのは、
みんなに沢山迷惑かけてしまったから･･･、
(人1)が減らしてしまったファンの数分取り戻すくらいグループに何か貢献してから辞めよう、それまで辞めるなんて無責任なこと出来ないって思ってて｣



黄｢･･･うん｣



｢だけど、ちょっと前に横尾くんから
(人1)宛のファンレターを貰って、。
そこに、“応援してる”とか“(人1)ちゃんが元気の源です”とか嬉しいことばっかり書いてあって･･･、｣



黄｢ん、｣



｢凄く幸せな気持ちになったし、(人1)なんかが誰かの役にたってるんだって凄い嬉しかった。
沢山幸せな気持ちにしてもらった分、(人1)もその子たちを幸せにしてあげたいって思った。
何か恩返しがしたい。だから･･･その、｣









緊張で口の中の水分が全くない。

心臓がドキドキする。




小さく深呼吸をした。









｢･･･わたしをキスマイのメンバーに入れてください｣









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