雲の上の天使、とは？２

Kis-My-Ft2 ページ17

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桃｢嫌がらせ、気付いてやれなくてごめんな｣








頭をポンと叩く藤ヶ谷さん。


声を出してしまったら堪えてた涙があふれそうで
首を振ることしか出来なかった。







緑｢じゃあ俺ら先行ってるから｣



桃｢赤くなってる目少し冷やしてからおいで｣









ふたりの背中に向かって叫ぶ。






｢藤ヶ谷さん、二階堂さん！
ありがとうございます･･･ッ、！！｣



緑｢ニカ｣



｢へ？｣



緑｢ニカでいいから。さっさと来いよ･･･(人1)｣



｢･･･ッ！！｣



桃｢ははっ、(笑)｣









遂に堪えてた涙が溢れてしまった。



嬉しい。名前を呼ばれただけでこんなに嬉しいなんて。









｢あの、｣








振り返るとそこに立っていたのは横尾さん。









｢はい･･･｣



橙｢邪魔なんだけど｣



｢あ、すみませんでした｣








横尾さんはわたしにまだ冷たい。

横尾さんがわたしに放つ言葉はどこか刺がある。



仕方ないんだけどね。







橙｢いや、違う｣



｢え？｣



橙｢ごめんそんなことが言いたいわけじゃない｣



｢あの、･･･？｣



橙｢これ渡そうと思って｣









差し出された小さい紙袋の中には
数枚の手紙。









｢あの、これは？｣



橙｢樹さん宛のファンレター｣



｢えっ、｣



橙｢ダンボールの中から探した｣



｢え、あの凄い量の中から？！｣



橙｢本当はもうちょいあるのかもしれないけど、
それしか探せなかった｣



｢え･･･どうして横尾さんがこれを｣



橙｢知って欲しかったから。
樹さんにもファンがいることを、
樹さんが誰かの役に立っていることを｣



｢･･･横尾さん、｣



橙｢･･･一緒に頑張ろう｣








どうしてみなさんわたしをこんなに泣かせに来るんだろう。


嬉しくて、幸せで、もう涙が止まらない。








｢ありがとうございます、
本当に･･･ありがとうございますッ、。
わたし、もっともっと頑張ります･･･！｣







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