わたしと先生 (ページ8)

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学校に着きいつもの様にHRが始まった。

先生は爽やかな笑顔をわたし達生徒に見せる。

｢昨日ちょっと時間が無くて、自己紹介出来なかったから今ちょっとしようかな｣

そう言って黒板に名前を書き始める。

字は･･･上手いとは言えない。

｢玉森裕太です。担当教科は社会科です。
えっと～そうだなあ、一応サッカー部の顧問です｣

｢先生～彼女はいますか？｣

｢そういう質問には答えません(笑)｣

｢え～、じゃあ好きなタイプは？｣

｢好きなタイプ？ん～そうだなあ、なんだろ(笑)
わかんね(笑)｣

｢なにそれ～つまんない～！！！！｣

｢まあでも年下には興味ないかな｣

その瞬間、先生はわたしを見た。
一瞬だったけど確かに目が合った。

なんだったのかはよく分からないけど、
その後も玉森先生の質問コーナーは続き、
1時限目の社会の時間も潰れてしまった。

途中からは飽きて窓ばっかり眺めてたけど。
こういう時後ろの端の席は有難いなと思う。

前までは席替えの後ろの席争奪戦は凄かったけど
玉森先生が担任なら前に行きたがる女子がほとんどだろうし、当分はこの席にいれそう。

｢あ～、1時限目潰れちったじゃん～(笑)
ま、いっか！じゃあみんな今日も一日頑張りましょう｣

最後は教師らしいことを言って締める。

｢あ、そうだ。なるみさん｣

｢え、･･･はい｣

｢昼休み社会科準備室まで来てくれる？
去年教科係社会だったんでしょ？
よろしくね｣

クラスの女子から一斉に見られる。
いやいやいやいや、去年教科係だったってだけだし。
そもそも去年みんな社会係嫌がってたよね？

色々ほんと最悪。

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