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｢･･･そんなに知りたい？｣
｢うん｣
｢、、知らない方がいいと思うよ｣
｢えっ、どうして？｣
｢ほんとに。知らない方がいい･･･｣
｢･･･？｣
玉森先生は頭にハテナを浮かべてる。
いいの？先生。ほんとにほんとに知らない方がいいよ。
後悔しても知らないからね。
｢いいよ、教えてあげる｣
｢ん、｣
｢玉森先生のことが好きになった｣
｢･･･えっ、｣
目を丸くして戸惑いを隠せない様子の玉森先生。
ね？だから聞かない方がいいって言ったでしょ？
｢冗談、だよな･･･？｣
｢はあ？冗談でわたしがこんなバカみたいなこと言うと思う？｣
｢だって、えっ、(人1)って好きの感情とかわかるの？！｣
･･･失礼な。
｢知ってるよ！そんなの｣
･･･藤ヶ谷さんに教えてもらったんだけどね。
でもあえてここでは言わない。
わたしが先生を好きなことには変わりないし。
｢だから言ったじゃん。聞かない方がいいって。
じゃあわたし帰るね。さようなら｣
｢えっ、ちょっと待ってよ。言い逃げ？｣
｢言い逃げって･･･、別に告白したつもりないし｣
｢えっ、？｣
｢わたしが今日こんななってる理由を教えてって言われたから教えただけ｣
｢･･･マジ？｣
｢大マジ。だから、別に告白と取ってもいいけど先生になにか求めてるわけじゃないから｣
｢･･･それでいいの？｣
｢いいよ。わたし先生とどうかなりたいとか思ってないし｣
｢えっ、･･･俺のこと好きなんでしょ？｣
｢うん、好きだよ｣
｢えっ、いいの？普通好きな人と付き合いたいとか思うんじゃないの？｣
｢いいって言ってるじゃん。先生と付き合うとか想像つかないし、そもそも無理でしょ？教師と生徒なんて｣
｢いや、そうかもしれない、けど･･･｣
｢それに気の迷いかもしれないし｣
｢えっ、｣
｢わかんないけど｣
｢はあ？(笑)｣
なんだそれって顔して軽く笑った。
そんな顔にも、やられてしまいそうなわたしは結構な重症だと思う。
｢とりあえず、わたしは教えてって言われたこと教えただけだから。じゃあ｣
｢待って｣
先生の横を通り過ぎようとしたら腕を掴まれ阻止された。
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作者名：にこまる | 作成日時：2018年7月16日 1時
