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チャイムが鳴るまで屋上に居て、チャイムが鳴る直前に教室に入った。
クラスの女子の感じで先生が教室にやってきたことは分かったけど、わたしは一切見ない。
頬杖をついて窓の外を眺める。
体育祭が近づいていること。
3年生の一学期のテストは進路に関わる大事なものだから気を引き締めて頑張れよということ。
教師らしいことを言って朝のSHRは終わった。
｢よし。じゃあみんな今日も一日頑張れよ｣
先生の言葉に元気よく返事をする女子生徒。
この子達毎日楽しいだろうな。
｢あ、あと社会係このあとすぐ俺のとこ来るように｣
そう言ってSHRの終わりのチャイムが鳴る前にサッサと教室を出て行った。
クラスの女子から、今日社会ないのに。って目で見られる。
そんなことわたしだって思ってるよ。
どうせ先生の言いたいことはわかってる。
絶対行ってやんないし。
｢あの、わたし今から用事あって先生のところに行けないので代わりに行ってもらえませんか？｣
｢えっ、わたし？｣
たまたま横を通った女子に声を掛ける。
するといわゆる一軍女子がわたしの前に群がった。
｢えっ、いいのお？(人1)ちゃんありがとう〜〜｣
いや、あなたには言ってないんだけど。
でも変わってくれるなら誰だっていいや。
｢よろしく、｣
わたしの言葉に２,３人がルンルンで教室を出て行った。
横に通った子、先生にあんまり騒ぐ子じゃないから声かけたのに。
先生ごめんね。と、そこだけは心の中で謝った。
そこから4限目が終わるまで先生と関わることはなくお昼になった。
いつもの様に屋上へ行こうとしたけど、前に屋上で待ち伏せされたことを思い出した。
先生のことだからどうせ今日も待ち伏せしてるはず。
辞めた。屋上へは行かない。
どこで食べよう。
旧校舎って確かまだ残ってたよね？
取り壊されてなかったはず。
ちょっと遠いけど、そこまで行こう。
お昼を終え、午後の授業もあとラスト10分。
｢じゃあ今日はここまで。解散！｣
うちの学校は6限目の担当の教師が授業を終えたあと授業の終わりとともにそのまま解散させるという決まりがある。
この先生は結構あっさりしてるから授業の終わりのチャイムでもう解散してしまう。
解散！って言われる前に教室を飛び出す男子もいるし。
学校はもう終わったけど、わたしは補習に行かなきゃ。
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作者名：にこまる | 作成日時：2018年7月16日 1時
