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なに企んでるの?ってなんだか嬉しそうに聞く藤ヶ谷さんに、ただ気になっただけってわかりやすい嘘で誤魔化して電話を切った。
宮田先生が玉森先生の優秀な協力者・・・。
あんまりイメージないけど、宮田先生に頼み込んで補習はふたりにならないようにしてもらおう。
玉森先生と距離をおくためには周りから固めるしかないんだ。
いつの間にか寝ていたらしく気付いたら朝日が登ろうとしていた。
ていうか夢にまであのふたり出てきたんだけど。
「朝から最悪・・・」
やばい。急いでお風呂に入らなきゃ電車の時間に間に合わない。
って急いで体を起こすけど、ハッと我に返った。
そうじゃん。もうあの時間に行かないって決めたじゃん。
あの時間に行っちゃうと確実に玉森先生に会っちゃうから。
父親も今はいないし、今日はゆっくり準備をしよう。
全ての準備が終わって時間を見るといつもならもう電車に揺られている時間。
いつもより1時間くらい遅い時間に家を出たのは初めてかもしれない。
携帯を持って家を出ようとしたら、不在着信とLINEが何件も来ているのが目に入った。
玉森先生からだ。
しかもこの着信、深夜ににかかってる。
LINEも開いてみると、
>まだ来ないの?
>遅刻?
>欠席?
>今日休みなの?
わたしがいつも駅に着く時間に来ていた。
そういうことしないで欲しい。
わたしのことなんてほっといて彼女さんのことだけ見てればいいのに。
余計なことしないでよ、ばか。
携帯を鞄に入れ、駅へと向かった。
いつもガランガランなのに人しかいないじゃん。
人酔いしそう。ちゃんと学校行けるかな。
最初っからの満員電車には慣れないけど、なんとか学校にも着いた。
着いて早々保健室へと足を運んだ。
「おはようございます」
「おっ、おはよう〜!朝から何かあったの?」
ってお得意のにこにこ笑顔。朝からよくそんなに笑えるな。
「優秀な協力者の宮田先生にお願いがあります!!!」
「ゆ、優秀な協力者??」
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作者名:にこまる | 作成日時:2018年7月16日 1時