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翌日鏡を見ると、口元に出来た痛々しいあざが目立っていた。
頬も若干ではあるが腫れている。
昨日一応冷やしたんだけどな。
やっぱりだめか。
マスクを着用して駅まで向かった。
｢お、(人1)おはよう。
あれ、マスクどうしたの？｣
駅のホームに入るともう先生が居た。
朝からはあんまり会いたくなかったのに。
｢おはようございます、｣
｢なに、花粉症とか？｣
｢まぁ、そんなとこ｣
｢へえ、大変だな｣
なんて、思ってないくせに。
｢･･･なんか今日いつもと違うくない？｣
｢何言ってんの、違わないよ｣
｢･･･｣
わたしの言葉に、先生は何も言わずじっとこっちを見る。
｢お前ってほんと冷めてんのな｣
｢愛想なくてすいませんね｣
｢ま、いいや。今日からみっちり社会の勉強始めるから。覚悟しとけよ｣
｢え、今日から？！｣
｢そ。昨日さ、教頭から言われたんだよ。(人1)の社会の成績についてな。中間まで１ヶ月きりそうなわけだし｣
｢別にそこまでしてあげたいと思ってないけど｣
｢まあ仕方ねえじゃん。俺、教頭に相当期待されてるみたいだし。いいとこに進学したり就職したりしたら、親御さんも喜ぶだろ？｣
�狄童罎気鵑盍遒屬世蹇���
先生の言葉が頭の中をループした。
わたしには喜んでくれる親なんていないよ。
｢あれ、(人1)？どうした？｣
だってわたしは�猊當稔瓩犬磴覆い�ら。
｢(人1)？ちょ、おーい(人1)？聞こえてる？｣
｢え？なに？｣
我に返り、先生から声をかけられていることにようやく気付いた。
｢なに？じゃないよ、お前大丈夫？
やっぱ今日の(人1)なんか変｣
｢だから、たった2週間ちょっと一緒に居たくらいでそんな分かるわけ
｢分かるよ｣
玉森先生がわたしの声を遮った。
｢え、？｣
｢分かるよ、お前のこと。なんとなくだけど｣
急に真剣な顔になって、真っ直ぐわたしを見つめた。
｢て、適当なこと言わないで｣
鞄からイヤホンを取り出し、急いで耳にはめた。
今はこれ以上先生と話したくない。
それに口を開くたびにズキズキ痛むし。
先生といると、なんだか見透かされそうな気がする。
先生は危険だ。
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作者名：にこまる | 作成日時：2018年7月16日 1時
