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思わず、クロロの携帯を握る手に力が入る。
この情報屋に馬鹿呼ばわりされる筋合いはないのだ。
「もういい。」
電話を切ろうと、通話ボタンに指をかけた。
そんなクロロの耳に、電話口から情報屋が囁く。
『ライドウ市、国道20号線、オルビックスガソリンスタンド、半径30m以内。だね。』
「は？」
『あんたが今いる場所だよ。』
その言葉を聞いた瞬間、クロロは反射的に辺りを見回した。
背後の古びたスタンドの看板には「オルビックス」と大きくプリントされている。
シャルとマチ以外に人の気配は全くない。
いや、近くに誰かが潜んでいる訳がない。
違う。そうじゃないだろ。
クロロは直ぐに情報屋が言いたいことを理解した。
冷水を頭の上からかけられたようだった。
クロロは自分の頭を叱責するように殴った。
(こいつの言う通り、なんて馬鹿なんだ俺は。)
自分は今、この携帯から衛生通信を利用しているのだ。
そこまで気が回らなかった。
情報屋にとって、電話先の通信位置を把握することなど容易なことだろう。
ミスはこれだけでは無い。俺は…
『いつもはさぁ？公衆電話だったりホテルの電話機だったりから非通知でかけてくるくせに、これは端末機器からの着信だろ？』
切ろうとした電話を、クロロはもはや壊れるほどに握り締めていた。
『誰からだろうなぁと思ったわけ。それで出てみるとあんたの声。とりあえず中身を覗いてみたけど、やっぱりあんただって確信できるような内容でさぁ。』
この端末は仕事の時に使用するものだ。
情報屋が言う中身とは、この携帯でやり取りしたメッセージなどのことだろう。
電子機器を持つ団員とのやり取り、またその他の記録を�狹陲澂畆茲蕕譴燭里澄�
『これ、もしかして罠？俺がここまで探ることまで計算されててるのかな？でも俺を騙してもあんたに得ないと思うしなぁ。』
捲し立てられ、ため息を着く間も与えられない。クロロの反応を待っている様子はなく、情報屋は続ける。
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李紗(プロフ) - すごく好きです。続きをお待ちしてます。 (2022年3月24日 1時) (
レス) id: 8206f9b903 (このIDを非表示/違反報告)
みな - おもシロイデス!!!!更新楽しみです!!! (2020年11月25日 12時) (レス) id: f5cf3e679c (このIDを非表示/違反報告)
ユーリンチー - うわぁ！面白い！音楽の勉強にもなりますし！クロロ結構好きなので読んでいて楽しかったです！更新がんばってください！！ (2020年2月25日 4時) (レス) id: 2a371154bd (このIDを非表示/違反報告)
あやは(プロフ) - すごく面白くてさくさく読んでしまいました笑笑更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年10月2日 0時) (レス) id: dd6fe59e82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽへみあん | 作成日時：2019年9月25日 21時
