50 ページ5
三人は裏口から美術館を飛び出し、風の速さで地を駆け抜ける。
国道沿いにある古びたガソリンスタンドまで来ると、先頭を走っていたクロロが立ち止まった。
真夜中ということもあり、辺りは人気がまったくない。
「シャル、大丈夫か」
クロロが問いかけに、肩で息をしていたシャルナークが顔を上げた。
「大丈夫…ほんとごめん。」
「謝るな。俺の責任でもある。」
ふらつくシャルナークの体を、そっとマチが支える。
「…派手にやられたね。」
「ありがとうマチ。でも大丈夫。多分肋が何本かいっただけだ。」
「足は？左足。」
「ひびぐらい、はいってるかも。痛い。」
「シャルは鍛え方が足りないんじゃない？」
「あー、この前フィンクスにも言われたよ…」
クロロはコートのポケットから携帯電話を取り出した。圏外ではなさそうだ。
そのまま幾度か使用したことのある電話番号を打つ。
3コール後、がチャリと相手が応答する音が聞こえた。
『はぁい。こちら情報屋〇〇です〜』
陽気な声音が電話先から聞こえた。
年若くも、老いているようにも聞こえる不思議な声音。
男性である事は確かだと、クロロは思っている。
彼は、ここ数年、クロロが使用している情報屋の1人だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 161人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
李紗(プロフ) - すごく好きです。続きをお待ちしてます。 (2022年3月24日 1時) (
レス) id: 8206f9b903 (このIDを非表示/違反報告)
みな - おもシロイデス!!!!更新楽しみです!!! (2020年11月25日 12時) (レス) id: f5cf3e679c (このIDを非表示/違反報告)
ユーリンチー - うわぁ！面白い！音楽の勉強にもなりますし！クロロ結構好きなので読んでいて楽しかったです！更新がんばってください！！ (2020年2月25日 4時) (レス) id: 2a371154bd (このIDを非表示/違反報告)
あやは(プロフ) - すごく面白くてさくさく読んでしまいました笑笑更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年10月2日 0時) (レス) id: dd6fe59e82 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽへみあん | 作成日時：2019年9月25日 21時
