47話 僕なりの答え ページ5
ートウマsideー
「追いかけない方がいいと思う」
追いかけない方がいい、と自分は思ったんだ。どうしてだろう。上手く説明できないけど、追いかけるのを躊躇してしまっている自分がいた。
「どうした、トウマ?」
アキノリの心配する声がした。きっと、今僕は暗い顔をしているんだ。
「Aは元々人との馴れ合いが好きじゃないから、過ごしていてやっぱり嫌になったんじゃないかな」
やっぱり、君の力にはなれないかな。僕から見た君は、すごく昔の僕に似ているから、見ていて辛くって...僕はそんな君を助けられたらって、よく考えたら助けるなんて僕には無理だよね。僕は助けられたことしかないから。
「そうかな?私にはそんな風には見えなかったけど」
顔を覗きながらナツメが言った。
「きっとさっきのもAなりの考えがあったからじゃない?少なくとも、私にはAが私たちと居て、嫌そうには見えなかったわ」
Aの考え...僕にはそれが理解出来ていなかった?
「俺もそう思う。それに俺たちは仲間だろ?仲間が辛い思いしてるかもしれないのに見捨てる訳ないだろ?」
仲間...僕は大切なことを忘れていたんだ。今の関係が壊れるのが怖くてきっと逃げようとしてたんだ。それじゃダメなんだ。Aみたいに、信念を持って立ち塞がる物に対して勇敢に立ち向かって行かないといけないんだ。勇気がいる行動だな。そんなことが躊躇なくできるAはすごいな。
僕はAの力になりたい。そのために、これから君に会いに行く。
「僕がやるべきことは...」
「よし、決まりだな」
「私たちもいるよ!みんなで行こっか!」
みんなに背中を押され、一歩を踏み出した。外は太陽が傾いて空が赤かった。それでもなお気温は高く暑いのは、夏のせい。
ー
「いいストレス解消の人形にはなってんじゃないの?」
「まあな。それにしてもあれ義理だったとしても妹だろ?よくこんなこと頼めるな」
「ふふ、仕方ないのよ。あいつが言うこと聞かないのが悪いんだから...今日も頼むわよ」
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
32人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
wrwrd96708562(プロフ) - とっても面白いです!!更新楽しみにしてますね!応援してます!! (2020年5月2日 18時) (レス) id: 17b0c69972 (このIDを非表示/違反報告)
Milkcat(プロフ) - コユキさん» ありがとうございます!更新できていなくてすいません、多忙で...これからもよろしくお願いします! (2019年9月7日 20時) (レス) id: 4abe78d695 (このIDを非表示/違反報告)
コユキ - 面白いです!更新頑張って下さい! (2019年9月5日 18時) (レス) id: 2674e8aa46 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Milkcat | 作成日時:2019年8月24日 22時