44話 本来の救世主 ページ2
女郎蜘蛛を倒したあの時から、ずっと考えていた。どうして私は、あの時女郎蜘蛛にはメサイアが通用しないのだろう。伝承では世界を救ったような弓だ。それが何故、女郎蜘蛛には敵わなかったのだろう。もしかしたら...継承者である私に何か問題があるのか?このままじゃいけない。私は、守る力を得ないと。私には世界を守る"使命"があるのだから..
今日も妖怪探偵団には午後から集まることになっている。なら、そこで有星のおばばさんにでも一度聞いてみるか。こんなことしないで前の家の蔵を探した方が確実なのは分かる。でも、今あそこに踏み込むのはあまり良くない気もする。いずれ行くことになりそうだがとりあえず今は保留にしておこう。
「ダメだ...」
帰路で溜め息をつく。やはり有力な情報はないらしい。家に戻らないといけないのか...おばばさんがもう少し探してみると言ってくれたので、一時はそれを待つことにしておこうか。それにしても、メサイア...やはり、血筋のせいなのか。私に流れる血がダメだと言うのだろうか。祖父は、こんな時どうしていたのだろうか。あなたが乗り越えてきたはずの壁だろう。そんな疑問は当然祖父には届かない訳だが。
「あいつか...」
誰かの視線、声を感じた。誰だ!と警戒の声をあげる。どこからも応答もない。私の勘違いか何かだろうか。聞こえたのは、この路地の方だろうか。気になってしまって、足を踏み入れる。
その行動が間違っていたようだ。
「ぐっ...」
声の正体は路地裏にいた不良のものだった。そして、私を狙っていたそうだ。圧倒的な力に対して抗える筈もなく、尻もちをつく。一体誰がなんのためにこんなことをしているのか分からないまま殴られ、蹴られる。一撃一撃が強く、体を痛めつけていく。まさか、この不良と接点があった訳はない。
「なんのためにお前らはこんなことをするっ...」
問いかけたところで不良たちは沈黙を貫く。答える気はないらしい。もういっそ、妖術でなんとかするという方法もある。だが妖術を知らない一般人にそんなことできるわけもなく。ただ、暴力を受け続けることしか出来なかった。
去っていってから、痛んだ体を起こす。結構な威力だ、跡が目立つだろう。そう思って痛みの残る体に目を向けた。
「あいつら...」
〜
話の切り方が下手なので上手くなりたい。。
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wrwrd96708562(プロフ) - とっても面白いです!!更新楽しみにしてますね!応援してます!! (2020年5月2日 18時) (レス) id: 17b0c69972 (このIDを非表示/違反報告)
Milkcat(プロフ) - コユキさん» ありがとうございます!更新できていなくてすいません、多忙で...これからもよろしくお願いします! (2019年9月7日 20時) (レス) id: 4abe78d695 (このIDを非表示/違反報告)
コユキ - 面白いです!更新頑張って下さい! (2019年9月5日 18時) (レス) id: 2674e8aa46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Milkcat | 作成日時:2019年8月24日 22時