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43話 期待なんてしてない ページ45

お馴染みになってしまったトウマとの家路。今日はなんだかいつもと気持ちが違う気がする。初めて帰った時、私はどうだっただろう。確か、まだ怪魔を退治してたのを見られてトウマに色々聞かれていたんだっけな。あの時の私は周りを拒絶してたんだよな。トウマにだってバレたから警戒してたし。なんだか、昔のことのようだ。自分の変化に驚かされてしまう。
「ねえ、A」
 どこか上を向いているようなトウマが私に言う。
「僕はAの助けになれるかな」
「突然...」
何言ってるんだ、なんて口走りそうになったが決して私が言えたことじゃない。私だって色々感じたんだ。トウマだって考えがあるのだろう。
「あんたに期待なんてしてないさ」
「そっか」
悲しそうな顔をした。でも、諦めが瞳の奥に見えた。そんな気がした。
「でも、心強いし、いいかもな」
笑顔を取り戻したトウマと夜の道を歩いた。
「あら、あなたにお友達?そんな訳ないわよね!アハハ!」
 こんな時に来るのか。一番来てほしくないタイミングだった。いつまでも邪魔をしないでほしい。だが、どうやら目の前に立ち塞がって退くつもりはないらしい。
「A、知り合い?」
トウマを巻き込む訳にはいかない。早急に立ち去ってもらわないと困る。
「何、強い子気取り?まあメサイアがあるからそりゃ強いかー!人の所有権奪って手に入れた武器だもんね!」
「それってどうゆう...」
これ以上居られたら...何か動かないといかない。けど、上手い方法が思いつかない。
「んで、何か言ったらどうなのよ」
「......」
 凄まじい電光が走る。考える必要なんてなかったんだ。こいつは腐ってる。和解は出来ないようだ。
「うっ...なんなのよ...」
「あんたは何も分かってない。ただ欲にまみれた動物のようだ。そんなあんたに言うことはない」
 行くぞ、低めに言い放ってトウマとまた歩き出した。ただ、何やら嫌な予感がする。これからあいつとまた揉めることになるかもしれない。折角引っ越したのに...
「ねえ、あの人は何者なの?」
「トウマは知らなくていい」
 気づかないうちに歯車はゆっくり、回りだしていたのかもしれない。



一区切りついたので、続編に行こうと思います。拙い文章ですが、ここまで読んでくださりありがとうございました。
続編も良ければ是非、よろしくお願いします。

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設定タグ:妖怪ウォッチ , シャドウサイド , 月浪トウマ   
作品ジャンル:アニメ
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Milkcat(プロフ) - 珠華姫さん» ありがとうございます!楽しんでもらえるような小説が書けるように頑張ります! (2019年8月7日 22時) (レス) id: f6a5fa765e (このIDを非表示/違反報告)
珠華姫(プロフ) - すっごくおもしろいです!更新頑張ってください!無理はしないで下さいね。楽しみにしてます! (2019年8月7日 21時) (レス) id: 8b16303676 (このIDを非表示/違反報告)
Milkcat(プロフ) - kotorin♪さん» 感想ありがとうございます!更新遅くなってしまってますが、出来る限り更新するので読んでいただけると嬉しいです! (2019年7月28日 23時) (レス) id: 444fb6a5c2 (このIDを非表示/違反報告)
kotorin♪(プロフ) - 凄く面白いですね!続きが気になります!頑張ってください! (2019年7月28日 21時) (レス) id: cc2a8c7850 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Milkcat | 作成日時:2019年7月19日 10時

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