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「〜♪…っ、出ない…」


深夜練で歌を歌っていたら、低い音が出なくなってしまった。


川西「……平瀬さん、どうしたん」
「え、川西さん?……ここが出なくて」
川西「ああ…。……こうしたら出るで」
「…〜♪…え!すごい!ありがとうございます」


川西さんが声をかけてくれたのにはびっくりしたけど、声がちゃんと出るようになった。


川西「……人見知りやから、その、あんま話せんかった。ごめん」


目を逸らしながらそう言う川西さん。私と同じタイプなんだなと思うと、途端に親近感が沸いてきた。


「私も人見知りだから、気持ち分かります。…これからは仲良くしてくれますか?」
川西「……うん」


少し恥ずかしそうな川西さん。


川西「…拓実って呼んでや」
「拓実くんって呼びますね。私のことも平瀬さんですよね?Aでいいのに」
川西「A。A、ふふ」


心を開いてくれたのか分からないけど、最初に会った時より笑顔が増えた。嬉しい。


川西「A、飲み物買い行かん?」
「いいですよ。行きましょ」


それから、拓実くんには深夜練に付き合ってもらうようになった。


.


鶴房「これ、あんたの?」
「……あ、そうです。ありがとうございます」
鶴房「ええけど、気ぃつけてな」


無くしたと思って探していたタオルを渡してくれたのは鶴房さんだった。


「鶴房さん、これ、お礼です」
鶴房「お礼なんてええのに」


ほかの練習生と楽しそうにしているところも見るけど、私に対しては基本真顔で何を考えているのかよく分からない。


鶴房「あと、鶴房さんじゃなくてもええで」
「…汐恩くん?」
鶴房「…ん」


お礼にと渡したお茶を持って、蓮くんの方に行ってしまった。


景瑚「A〜、最近かまってくれない!!なんで!!」
「んふ、ごめんなさい。今日は一緒にご飯食べましょ」
景瑚「絶対ね!!約束!!」


相変わらずかまちょムーブをしてくる景瑚くん。でもご飯の時間に色々悩みを聞いてくれるから、私も信頼している。


疲れても、練習はやめない。センターに立ちたい一心で、たくさん練習した。


「蓮くん、ここの振りはどうしたらもっと綺麗に見えますか?」
川尻「…んー、こうやない?」
「こうですか?」
川尻「こうやね、うん、いい感じ」
「蓮くんに聞いたらすぐ正解が分かるから助かります」
川尻「はは、ならよかった」

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想来(プロフ) - 欅坂時代からのオタク兼JAMの私からしたら最高すぎるお話です、、! (12月26日 13時) (レス) @page7 id: 5b3cd15d7a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てん | 作成日時:2023年12月25日 0時

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