グループバトル ページ17
順位発表式のあと、私たちはまた一堂に集められていた。ポジションバトルが終わり、初の脱落者が出た。そして、今目の前にあるのは次のバトルであるグループバトルだった。
矢部「順位が上の人から人を選んでグループを作ってもらうので、川尻くんから選んでください」
蓮くんからグループメンバー選択の権利がある。
川尻「…A!お願いします」
「…え!?私ですか!?」
矢部「…はい、えー平瀬さん!…ということですが、ここでひとつルールをお伝えします」
「え?」
蓮くんが私を選んでくれてびっくりしたし、それ以上に嬉しかった。だけど、このルールのせいで私たちは離れ離れになってしまう。
矢部「ひとつのグループだけ人数が一人多くなってしまうので、ここで特別練習生の平瀬さんは入るグループをくじで決めてもらいます」
くじでどこかのグループのリーダーの名前を引いたら、そのグループに入らないといけないということらしい。
「……なるほど」
矢部「ですので、川尻くんはもちろん他の選択者の方も平瀬さんは選べないということですね。川尻くんとか他の平瀬さんが欲しいグループは運に任せるしかないですが、順位がギリギリのグループなんかは平瀬さんと一緒にできるかもしれないチャンスが増えるということですからね」
川尻「A〜…」
「蓮くん…」
私たちはここで離れ離れに。くじでも誰の名前を引くか分からない。
どんどんグループができていって、逆指名も完了した。あとは、私がくじを引くだけ。
「……あ、…安藤さん…です!」
與那城「え!マジで!?」
安藤「おいでおいで!」
「よろしくお願いします…!」
誰とも話したことがなくてめちゃくちゃ不安だった。このグループに馴染めるのかも分からなくて、どうしようという気持ちの方が大きかった。
今西「Aちゃんやぁ〜、ずっと話したかったぁ」
「えっ、ありがとうございます」
與那城「よろしくね」
「よろしくお願いします!」
さっきまで持っていた不安な気持ちはあっという間にどこかへ飛んで行った。それくらい、チームの皆さんが優しく迎え入れてくれたから。
白岩「白岩瑠姫です」
「平瀬Aです、よろしくお願いします」
このチームなら、大丈夫かもしれない。
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想来(プロフ) - 欅坂時代からのオタク兼JAMの私からしたら最高すぎるお話です、、! (12月26日 13時) (レス) @page7 id: 5b3cd15d7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てん | 作成日時:2023年12月25日 0時