恋愛体質な俺 4

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桃side


「ともちゃん、俺だめかも…」



同僚の女の子で


俺の話をよく聞いてくれる





「もっとちゃん伝えた？」




「伝えるったって…
俺は、あきにどう伝えたらええかわからんし…」




ともちゃんは自分の弁当を
見ながら俺の弁当と見比べる




「彼女さんってあきさんでしょ？
あんなに可愛くて、優しい先輩だよ？

繋ぎ止めとかないと
すぐに他のやつに取られちゃうよ」






そんなことわかってる




言葉にされるとそれが痛いほどわかる







「小瀧くんさ、あきさんに何かしたんじゃない？」





言われれば思い当たる節々がなくもないけど



「あきは、何も言って来なかったし」




「言わなかったんじゃなくて、言えなかったんじゃない？
小瀧くんは、気にしてないのかも知れないけど
あきさん絶対気にしてるよ」





最近、ちゃんと顔見て話してなかった




そんな気がした






「あきさんも、女の子だよ。
ちゃんと見てあげなきゃ」






「前みたいに、戻れるんかな」





「小瀧くん、これ食べてみて」




ともちゃんの弁当からおかずが一つ渡される




「ん、普通やな」




「失礼じゃない？
あきさんのは？食べてみて」




「ん、うまい。
やっぱり、この味やなぁ」




「好みとか全部調べて作ってるんじゃない？
こんな年下なんかに」


「こんなって…」





「繋ぎ止めたいならちゃんと言葉にしてあげなきゃ
私は、あきさんみたいに耐えられる人じゃないからすぐに言っちゃうけど

あきさん、思い人だって思われたくないんじゃないの？」






「そうなんや……」





「早く行ってあげたら？」






「おん、ありがとな！
今度なんかご馳走するわ！！」






急いで会いに行かないと

俺はあきを離したくない






俺の隣で笑っててほしい

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